位牌の書き方(文字入れ)には明確な決まりはありません

位牌は故人を表すものであり多くの仏教宗派では大事なものとなります。

49日までは白木位牌と呼ばれる仮の位牌ですが、49日を境に本位牌に魂をご住職様に入れ替えていただき故人を偲ぶための仏具といえます。

四十九日までの忙しい期間に本位牌を作らなくてはならないのですが、初めて位牌を作る方にとってはわからない事も多いようです。

本位牌って色々な種類があってどれにすれば?

位牌を購入したら文字原稿に書いてって言われたけど

白木の位牌の通りに書けばいい?

なんだかよくわからない!

位牌の書き方(文字入れ)には明確な決まりはありませんの記事をご覧いただきありがとうございます。セイクredです。この記事では

種類

彫刻か手書き

書き方(文字入れ)の配置

梵字

享年と行年、歳と才

明確な決まりが無いのはローカルルールがあるから

以上の内容となっておりますので初めて位牌を作る方は是非参考にしていただきたいと思います。

スポンサーリンク

種類

本位牌には様々な種類があります。塗り位牌、唐木位牌、回出位牌、モダン位牌など家庭事情に合わせて選ばれるのが良いのではないでしょうか。

彫刻か手書き

位牌の文字入れには彫刻と手書きがあります。

彫刻は位牌の表面を主に機械で彫刻し彫った面に金を入れる方法です。

手書きは位牌の面に職人が文字通り手書きで文字入れをする事です。

横から見て引っ込んでいるのが彫刻、出っ張っているのが手書きになります。

現在ではほとんどが彫刻となっており、手書きは少ないと思います。

本当にあった話ですが手書きの位牌が消えて困ったというお客様がいらっしゃいました。よくお話しを聞くと、大事にしすぎて日頃から仏壇の手入れをしてたため位牌も小まめに拭いていたらどんどん文字が薄くなったというのです。
拭き過ぎて文字が削れてしまったようです。手書きの場合は拭き過ぎに注意しましょう。

スポンサーリンク

書き方(文字入れ)の配置

本位牌は基本白木の位牌に書かれている内容をそのまま移せばいいのですが、白木と違い文字の配列パターンを選んだり戒名以外の梵字や置字などをどのようにするか考えなくてはなりません。

普通は最初に作った位牌に内容を合わせる事が多いので、最初に作ることになる位牌は慎重になりましょう。

書き方も一人用(個人)、連名(夫婦二人)、俗名(戒名無)などによって違ってきますのでそれぞれのパターンでの書き方を図にしてみました。

一人用

一般的な配置

おそらく一番多い配置でありスタンダードな書き方と思われます。
私もお位牌を販売しており特別お客様より何も言われなければこの書き方で制作します。
位牌書き方一人用1

裏を一列パターン

一見裏がすっきりしているように見えますが縦一列にすると必然的に文字が小さくなってしまいますので、この辺りはお好みでしょうか。
位牌書き方一人用2

表をスッキリパターン

表はごちゃごちゃしていてはいかん!と言われる方向きの書き方です。

表はスッキリしていますが裏は没年、俗名、没年歳が書かれるパターン。普段は表しか見ないからこれが良いと言われる方もいます。
位牌書き方一人用3

連名

連名とは二つのお位牌を夫婦連名で一つにしたり、例えばご主人が先に亡くなっており位牌があり、その後奥さんが亡くなった場合ご主人のお位牌から魂抜きし夫婦連盟で一つのお位牌にする場合に連名位牌になります。

一般的な連名の配置

一人用と同じくこの書き方が一番スタンダードと思われます。
連名2

裏を一列パターン

連名1

表をスッキリパターン

連名3

連名時の配置の注意

一人用位牌では当たり前ですが表に戒名が書かれていれば当然真裏に俗名が来ます。
しかし連名位牌ではそれが違ってきます。

交差パターン
表は通常男性を右、裏も右が男性となります。上から見ると純粋に真裏ではないパターンです。
真裏パターン
対してこちらは表は男性が右、裏は男性が左、上から見ると男性の真裏は男性になる真裏パターンです。
お客様から指定が無ければ通常は交差型で作るのが一般的です

俗名

戒名を付けなければ位牌を作ってはいけないというルールはありません。俗名でも位牌を作る方も結構いらっしゃいますし、宗派によっては戒名が無い宗派もあります。
俗名位牌
俗名2
一般的に俗名の場合には〇〇〇〇之霊位とされる場合が多いようです。

梵字

それぞれの宗派の本尊をあらわしています。上の図で〇の部分に入るものが梵字と言われるものになります。
各宗派の梵字

真言宗や浄土宗は入れる事が多いようです。

享年と行年、歳と才

寺の檀家さんでしたら代々戒名を付けていただいているので、この享年行年、歳才はいつも同じだと思いますが、特別檀家でもなく葬儀社の手配したお坊さんやお坊さん便を利用した場合などは毎回お坊さんがちがうので、この享年行年、歳才が毎回違ってくる場合があります。

これって結構悩んだりされている方が多いのです。

前回作った位牌は享年、歳なのに今回頼んだお坊さんの戒名だと行年、才になっているので位牌はどうすればいいのでしょうか?

と困っている方が非常に多いのです。

私は前に作ったお位牌に合わせては?とアドバイスしています。

悩まずにこちらを参考にしてみて下さい。

置字

戒名の一番下に書かれている位や霊位は置字と言われ戒名ではありません。
浄土真宗を除く仏教各宗派では49日を境に霊から仏になるとされていますので、一般的には位とする場合が多いようです。

明確な決まりが無いのはローカルルールがあるから

最良なのはすでに作っているお位牌があれば書き方(彫り方)を前の方と同じにした方が統一感が出ます。

初めて作るのであればネットではなく地元の仏具屋で作るのがベストです。

何故なら仏事関係はこれだけ狭い日本でも全然違う場合があります。

仏具、お参りの仕方、法要の進め方、住職の考え方、書き方や彫り方それら皆全国統一されているわけではないのです。

その地域で昔から影響力のあったお寺さんの言ったこと、すること、マナー、考え方それらがローカルルールとしてその地域特有のルールになったもの。

それがローカルルールなのです。

ネットにあふれている内容は地域によっては全くそぐわない場合もあります。

位牌の書き方にしてもそうです。地域差というものがありますのでその地域のローカルルールに則るのが一番無難だからです。そしてその地域の仏事のローカルルールを一番ご存じなのが仏具屋さんだからです。

仏具屋さんは長年その地域で商売しているだけありローカルルールに詳しい場合がほとんどです。

ローカルルールを知らずにネットで位牌を作った方が周りの親戚からあれこれ言われたという話もお聞きしたこともありましたので,最初に作る場合は多少高くても安心感を優先させ、地元の仏具屋さんに相談して購入されてはいかがでしょうか。

以上がこの記事で伝えたかった事となります。

最後までご覧いただきありがとうございました。

スポンサーリンク