墓石彫刻浄土真宗の基本について押さえておくべき3つの事

日本での最大宗派といわれるのが浄土真宗です。

浄土真宗と言えば妻帯を唯一認めていた宗派であったり、剃髪しなくてもいいなど他宗派とは違い独特な宗派と言えます。

浄土真宗のお墓の彫刻では他宗派とは違う独特の決まりがあります。

墓石を新たに作るが浄土真宗は正面文字が決まっている?

〇〇家之墓はなんでダメなの?

浄土真宗は戒名ではなく法名?

尼の字は最近使われない?

墓石彫刻浄土真宗の基本について押さえておくべき3つの事の記事をご覧いただきありがとうございます。セイクredです。この記事では

浄土真宗の正面彫刻

浄土真宗では戒名ではなく法名

法名の尼は近年付けない

以上の内容となっておりますので宗派が浄土真宗で墓石を新たに建立する方で彫刻文字をどのようにすればよいかお考えの方は是非とも参考にしていただければと思います。

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浄土真宗の正面彫刻

南無阿弥陀佛
浄土真宗では礼拝対象は亡くなられた故人ではなくてあくまでも阿弥陀仏を礼拝するものという考え方になります。

したがって正面文字は
「南無阿弥陀佛」

又は
「俱會一處」が望ましいとされています。

しかしそれは各寺院の考え方や地域性で大きく変わってきますのであくまでもそれぞれ地域の風習に合わせるべきであり、地域によっては〇〇家之墓が大部分というところもあります。

境内墓地なら墓地購入の際お墓を見学するわけですので他の方のお墓の正面文字はどの様になっているのかわかるはずですしご住職さんにお聞きすれば間違いはありません。

倶會一處

阿弥陀仏の本願力に帰依するものはこの世の命が終わると即往生することが出来るというのが浄土真宗の教えとなっています。そのお浄土では先に行かれた親や先祖と倶(とも)に一處(いっしょ)に會(あ)うことが出来るという意味で倶會一處が使われることが多いのです。

死に往く時はそれぞれ違えども、往くべき場所はみな同じお浄土というわけです。

人は誰しも皆「もう一度あの人に合って話がしたい」とか「もう一度この手で抱きしめたい」などと思う方がいらっしゃるはずです。本当だったら素敵なことですよね

このような理由から浄土真宗のお墓では〇〇家先祖代々を礼拝するわけではなく阿弥陀仏を礼拝対象とするものなので墓石正面文字は南無阿弥陀佛又は倶會一處が望ましいのです。

その為〇〇家はその下部分である上台と呼ばれる場所に彫るのが望ましいのです。

浄土真宗では戒名ではなく法名

浄土真宗の場合戒名とは呼ばずに法名と呼びます。一般的には釋〇〇や釋尼〇〇の三文字又は四文字で必ず「釋」の文字が入ります(釈の場合も)。釋の字がついていると浄土真宗の門徒さんだとすぐにわかります。

戒名と法名は呼び方が違うだけで同じものだと思われがちですが、実は違うものであるというのです。

戒名も法名も、ともに僧侶を表す言葉で、お釈迦様(釈尊)の弟子あるという名前である。二つともそのことにかわりわない。その意味では同じである。

 しかし…

 『戒名』は、『戒律を重んじる僧侶の集団、その集団に属する僧侶としての名前の総称』である。

 その宗派宗派で定められている『戒律』を守り、その戒律を実践していくことで、生・老・病・死という思いどうりにならない人生、限りある命を生きる人生、その人生を、どう生きていけばよいかに気づいていきましょうという僧侶の集団。その集団に属するお釈迦様の弟子の名前と言える。

 『法名』は、この戒律に重きを置くのではなく、お釈迦様から脈々と説かれ受け継がれてきた『仏法(教え)』。つまり『物事の考え方・捉え方・見方』を『聞法(もんぽう)』=『聞く・問う・考える』することによって、生・老・病・死の自分の思い通りにならない、限りある命を生きる私たちが、限りある命をどう生きていけばよいかに気づいていきましょうという僧侶の集団。その集団に属するお釈迦様の弟子の名前である。

 お分かり頂けただろうか?法名と戒名は、実は似て非なるものなのである。
BONZE bodhimandala

浄土真宗では聞法が大事でありそこから限りある命をどのように充実させればいいのかという事を考え、気づくべきと言う考え方から「法名」なのです。

よく「親から説教された」「先生からお説教食らった」など小言を言われたり理不尽な教訓を押し付けられたりすることを「説教」と俗に言います。

しかし本来の説教とは一般信徒や民衆より高度な知識と見識をもった者がわかり易く宗教の教義・経典を伝えることを言い、説経とも法話とも称されます。

回忌法要などではお坊さんを呼び経読していただきますが、終わると大抵は法話があります。

お坊さんによっては「いつまで話しているんだし!」と言う様な内容の方もいらっしゃいますが、中には本当に為になったりなるほどと思う様な内容の法話をされるお坊さんがいらっしゃいます。

皆さんも押しつけがましい内容の説教とは思わずに、ありがたい話を聞かせていただいていると思う心が大切であり、それこそが法話ですので今一度法要の場面がありましたら今まで以上に住職様の心の声に耳を傾けてみてはいかがでしょうか。

法名の尼は近年付けない

浄土真宗では女性を表す意味の「尼」の字が使われていました。

釋尼〇〇などのように以前は尼の字があることで女性だとすぐわかったものですが二大派の大谷派と本願寺派とでは考え方に相違がみられます。

大谷派では未だに釋尼〇〇とするのに対し本願寺派は平成元年より宗門規則の改正により尼の字は付けるべきではないとし、各寺院の判断にはなっているようですが、尼の字をつけない事が実際多くなっています。

大抵の場合法名と俗名をほりますのでそれで故人が男性なのか女性なのかわかりますので「尼」の字は別になくていいものですし、ましてや肉親ならわかって当然ですので特に必要と言うわけではないのです。この辺り大谷派と本願寺派との微妙な違いがあるのも面白いですね。

まとめ

浄土真宗のお墓の彫刻文字は「南無阿弥陀佛」か「倶會一處」が望ましい。

浄土真宗では戒名ではなく法名で釋〇〇と彫る

浄土真宗では近年「尼」の字を彫らなくなっている

以上の3点に気をつけていただくのが基本ではありますが、あくまでもそれぞれの地域の風習に合わせるべきです。

以上がこの記事で伝えたかった事となります。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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