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お墓に納骨の際開け方や仕方はお墓の構造によって違うものです。

  
納骨
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普段なかなか見る事が無いのがお墓への納骨です。

この納骨の際の開け方や仕方は地方によって全く違っています。

それはお墓の構造が違うからなのです。

私が初めて見た納骨は父が亡くなった時が初めてでしたが、ビックリと言うかショックでした。

納骨の際、石屋さんが墓前でアイスピックのようなもので、父の遺骨をガシガシと突き細かく砕くのです。

初めて見たその光景は多少の怒りと戸惑いが混じりました。

遺骨に対し何故あんなことを!

と思ったものでしたが、それはお墓の構造上仕方がないことであり、その石屋さんも好きでやっているわけではないのです。

遺骨そのままでは納骨出来ないので、細かく砕き納骨しているのです。

その数年後、まさか自分が石屋となり、同じような納骨作業をするなど思ってもみませんでしたが(笑)。

うちの田舎じゃ自分たちで納骨しているよ

うちのお墓では石屋さんが必ず納骨するようになっている

うちのお墓はさらしに入れて埋葬するけど

いやうちのお墓は皆骨壺のままですけど

何故同じお墓なのに、こうも納骨の仕方が違うのでしょうか?

お墓に納骨の際開け方や仕方はお墓の構造によって違うものです。

の記事をご覧いただきありがとうございます。

管理人で現役石屋のセイクredです。

この記事では

構造の違い

納骨の仕方

石屋でないと無理な場合も

以上の内容となっておりますので、疑問に思われている方は是非ともスッキリしていただければと思います。

構造の違い

お墓と言うものは地方地方によってその造りは全然違ってきます。

顕著にわかるのが、花立と水鉢の形状が関東と関西とでは全然違います。

関東では花立の高さは8寸位のコンパクトな形状ですが、関西方面ではビヨーンとストレートで背が高くなっています。1尺2寸位の物もあるのですぐに関西地方のお墓なんだなとわかります。

そして水鉢の置かれる位置も大きく違っています。

関東では水鉢は芝台の上に花立の間に置かれているのですが、関西では花立の間には香炉があり、水鉢は中台の上に置かれています。

何故かと言うと、関西型のお墓は香炉をどかすとそこに遺骨を納める為の穴があります。

香炉が納骨室の蓋となっています

関東型のお墓は拝石と呼ばれる大きな石をどかすと大きな穴があります。

拝石が納骨室の蓋となっています

このように構造上関東型と関西型とでは大きな違いがあるのです。

では具体的にはどの様に納骨するのでしょうか。

納骨の仕方

地下カロート型のお墓の納骨方法

関東方面の納骨方法は大体が、この地下カロートと呼ばれる納骨方法か地上カロート(丘カロート)と呼ばれる方法になります。

関東地方は火葬時、基本全骨収骨となりますので、瓶が約7寸(21㎝)ほどあります。納骨室が大きくないとすぐにいっぱいになってしまいますので、人が出入りできるように大きいのです。

棚が二段になっており、通常の規格ですと約8個位の壺を納骨する事が出来ます。

納骨の仕方は拝石と呼ばれる納骨室の蓋をあけ、人が中に入り瓶ごと納めます。


この動画では瓶が小さく3寸位です。

納骨室の蓋が拝石と言うものですが、重さが石にもよりますが50kg以上ありますので、相当重いものですし、開ける際もバールなどの工具が必要にもなります。又湿気やほこり、汚れもありますので喪服の参列者の方が納骨する事はありません。

大きなお墓では拝石が大きく厚いものもあり、100㎏近い巨大な物もありますので、我々プロでも大変な作業となります。

慣れていない方が納骨したら怪我や事故になりかねません。

私も何度も指を挟まれたことがありますが、相当痛いです。

関東地方では石屋さんが納骨するのが普通であり、参列者の方が勝手に納骨する事を禁止しているところが多いと思います。

関西型のお墓の納骨方法

関西地方では火葬時全骨収骨ではなく部分収骨となりますので骨壺自体の大きさが3寸位(9㎝)しかないので、関東の様な大きい納骨室は必要ありません。中台に穴をあけてお骨が入るようになっています。中台の下の芝台(下台)に空間を作りそこが納骨場所となります。


香炉をどかすとそこに納骨する為の穴がありますので、小さい骨壺ならそのまま置いてもいいですし、散骨も出来ますし、さらしに入れて埋葬する事も出来ます。

香炉をどかすだけで納骨できますので、それほど汚れることなく参列の方(施主)でも納骨できます。

只動画では女性の方が香炉を移動していますが、かなり重たいものとなっておりますので女性の方などではぶつけて欠くこともよくあります。ぶつけると簡単に欠けますので注意が必要です。

地上カロート(丘カロート)

地上カロートの場合の納骨方法です。

骨壺をそのまま納める場合はこちらの地上カロートになります。将来的に遺骨を何処か別の場所に移す事があるのであれば骨壺を取り出す事ができるのです。


動画ではふたを閉めてからずらして閉めていますが、キズが入る場合がありますので、引きずってずらすのは厳禁です。特に黒御影石はキズが目立ちますのであのようにずらしてはいけません。

石屋でないと無理な場合も

よく質問サイトでは
納骨ってどうやってやるの?という質問に対し

  • 自分で開けている
  • 石屋など呼ばなくとも自分たちでやるのが普通
  • 参列者全員で遺骨を少しずつつかんで納骨する

など回答されているのは、関西型のお墓の場合です。香炉さえどけることが出来れば女性でもお年寄りの方でも出来るからです。

しかし関東型のお墓はバールで蓋をあけ、納骨室の中に入らないといけませんので、石屋さんでないと汚れますしなにしろ危険です。

そしてお墓の管理者は管理運営上違法性のある遺骨を受け入れる訳にはいきません。

誰でも納骨してもいいとなりますと、例えばペットを一緒に埋葬することを禁止していても、勝手にペットの遺骨を入れたり、違法性のある遺骨を入れたり、納骨されている遺骨を勝手に出したりなど犯罪行為にあたる場合もありますので、指定の石屋さんが納骨するのです。

「大丈夫大丈夫!納骨なんて田舎でやったことがあるから自分で出来るから石屋なんて呼ばなくていい。」

と言われる方もいますが、

出来る、出来ないの問題ではないのです

関東型のお墓だってやろうと思えば慎重にやればだれでも出来ます。しかし大事なのは

誰が納骨行為を行うかなのです

勝手に遺骨を出し入れされないように管理事務所が石屋さんを指定するのはその為なのです。

関連記事となっておりますので、是非ご覧ください。

以上がこの記事で伝えたかった事となります。
最後までご覧いただき誠にありがとうございました。

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