神道と仏教の押さえておくべき7つの違いとは?

人は何か困った時や誰かの力を借りたいときには「神様、仏様~」などと思わずすがりつきたくなるものです。

この神様仏様!はいかにも日本人らしい考え方であり、唯一神を信仰するキリスト教やイスラム教などではありえない考え方ですよね。

代々仏教の家庭の方でも正月は神社にお参りしたり、七五三詣りしたり、家族に受験生がいたら絵馬に「〇〇大学に合格できますように!」などお願いしてみたり、都合のいい時にだけ神様にお願いするなど、皆自然になんの疑いも無くおこなっている日本人っておもしろいですよね。

神道と仏教ってどのような違いが?

お墓に行けば違いがわかる?

法事の呼び方も違うの?

花も違う?

結構違いがあるね。

神道と仏教の押さえておくべき7つの違いとは?の記事をご覧いただきありがとうございます。セイクredです。わかっているようでイマイチわかっていない事が多いのが神道についてです。

民営霊園などではやはり仏式のお墓が大半を占めているのに対し神道式のお墓は少数派である為神道墓に違和感を覚える方も多いようです。この記事では

仏教十三宗と神道十三派

位牌と霊璽

墓石の特徴

神道には境内墓地が無い

年回忌と年祭

お焼香と玉串奉奠

戒名(法名)と諡

以上の内容となっております。普段あまり意識していませんでしたが、比べてみると以外といろいろあるものですね。

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仏教十三宗と神道十三派

神道と仏教違い
仏教には様々な宗派があります。大きく分けて仏教には十三宗あり
十三宗には華厳宗、法相宗、律宗、真言宗、天台宗、日蓮宗、浄土宗、浄土真宗、融通念仏宗、時宗、曹洞宗、臨済宗、黄檗宗があります。そしてそれぞれ中でも枝分かれした派があります。

十三宗五十六派があったり二十八派になったり時代時代で分裂、合併されています。

同じように神道にも代表的な派が十三あります

神道大教、黒住教、神道修成派、出雲大社教、扶桑教、實行教、神道大成教、神習教、御嶽教、神理教、禊教、金光教、天理教。

なんで仏教も神道も十三?と思いますが、本来は神道十四派であったのですが神宮教が離脱したため仏教と同じ十三になっただけです。

仏教も神道ももちろんこれだけではなく、実際は網羅しきれない位の宗派があります。

位牌と霊璽

仏教では位牌を作りますが、神道では位牌ではなく霊璽(レイジ)と言うものを作ります。
霊璽

位牌との違いは霊璽には

・かぶせる鞘の様なものがある
・霊璽の頭頂部は角兜巾型(カクトキンガタ)になっている
・白木である

など位牌とは違っています。

遷霊祭において故人の霊を霊璽に遷らせる儀式を御霊移しといい、祖霊舎に祀りその家の守護神となるものです。

墓石の特徴

民営霊園や公営霊園に行くと神道式のお墓だとわかる特徴があります。

角兜巾型

兜巾型
神道のお墓で一番わかり易いのが墓石頭頂部が角兜巾型になっていることです。

霊璽と同じ角兜巾型をしているのが面白いですよね。

この角兜巾型は日本神話でよく聞く三種の神器(八咫鏡・八尺瓊勾玉・草薙剣)の草薙剣の別称天叢雲剣(あまのむらくものつるぎ)を表しているとされていることから、お墓自体が神器そのものと言えるのです。

香炉は無く八足

八足

神道ではお香を焚くことはありませんのでお線香立はありません。その為仏式では当たり前の香炉はなく八足と言われる台を模した物置を正面に置きます。八足にはローソク立を付けられるものもあります。

正面文字は奥津城又は奥都城

神道と仏教墓石彫刻違い

仏式では通常「〇〇家之墓」などが多いようですが、神道では「〇〇家奥津城」などと彫られることが多いようです。

「〇〇家おくつしろ??」などと読んでしまう方もいらっしゃいますが、「〇〇家おくつき」又は「〇〇家おくつぎ」と呼びます。

奥津城の意味は「奥まった場所にある神聖なる区域(城)」から来ており、津は~の意味になります。

信徒墓では「奥津城」の場合と「奥都城」の場合がありますが、津は一般信徒、都は神官や氏子又は先祖に神官や氏子に従事していた場合には都の字を使うとされていますが、実際そうでない場合でも奥都城と彫っている方も多いようです。

没ではなく帰幽

仏式では戒名彫刻の際には平成二十九年〇月〇日などと彫る場合がありますが、神道では〇月〇日帰幽と彫る事が多いです。

死して御霊(みたま)は、世(かくりよ)にることから帰幽となります。

生花と榊

そのまんまですね、木へんに神で榊です。

神道では榊をお墓や祖霊舎に供えるのが基本です。

サカキにはホンサカキとヒサカキとがあり、ホンサカキは寒さが苦手なそうで関東以北ではヒサカキが主に出回っているそうです。
ヒサカキはホンサカキより葉が小ぶりでギザギザがあるのが特徴です。

神道には境内墓地が無い

お寺には大体隣接した場所に境内墓地と言うものがありますのでお寺で葬儀を行ったら境内の墓地に移動して納骨という流れが多いのですが、神社には境内墓地と言うものは通常ありません。

神道では死を穢れ(けがれ)として扱う考え方がありますので神域である神社には墓地もなくそして葬儀をすることは基本ありません。

したがって神道は民営霊園か公営霊園に墓所を求める必要があります。

年回忌と年祭

仏式では亡くなったつぎの年が一周忌、その次の年が三回忌、七回忌、十三回忌・・・・となり回忌法要と呼ばれますが、神道の場合は「祭り」となります。
仏教の四十九日にあたるのが五十日祭と呼ばれ納骨祭を行う場合が多いです。

そして亡くなった次の年が一年祭、三年祭、五年祭、十年祭と年祭と呼ばれます。(派によっては三年祭をしない)

仏式と違い三年祭は次の年ではなく、その翌年となります。

お焼香と玉串奉奠

仏式の墓前法要や納骨ではお焼香をしますが、神道では線香ではなく玉串奉奠をおこないます。玉串奉奠とは榊の枝に紙垂(シデ)を付けたもので、通常神主さんが事前に用意してくれます。

神の木である榊に気持ちを込め祭壇にささげる行為はキリスト教における献花に似ています。

玉串奉奠のやり方

  1. 神主さんから渡されたら祭壇手前で一礼
  2. 先端を左手、根本を右手で受け取る
  3. 時計まわりに右手で先端、左手で根本に持ち替えまわして
  4. 根本を祭壇(お墓)に向け祭壇に置きます
  5. 遺影を仰いで2拝、2柏手(悲し涙で手が濡れて音が出ない事を表現する、音を出さないしのび手)そして1拝が基本となります。一年祭が過ぎたら普通に「パン!パン!」と音を出しても良いようです。

戒名(法名)と諡

仏式では俗名のままの方もいますが大体は戒名又は法名を付けますが、神道には戒名と言うものはありません。

仏式では〇〇院〇〇〇〇居士  俗名 東京太郎となりますが、神道の場合ですと
東京太郎大人命などとなります。

神道の場合俗名の後に諡(おくりな)を付け、尊号である命(みこと)を付けます。

幼児 稚郎子(わかいらこ) 稚郎女(わかいめ)
青年 彦(ひこ) 姫(ひめ)
大人 大人(うし) 刀自(とじ)
老年 翁(おきな) 媼(おうな)

近年では子供は比古命、比売命。大人は大人命、刀自命。老年は翁、媼とする場合が多いように見えます。そして当然派によって諡が違っており墓石に彫刻する場合もそれぞれの派によって違いがあるので一般的な物をあげてみました。

まとめ

こうしてみてみますと色々と違いがあり面白いものですね。

民営霊園や公営霊園に墓地がある方は大抵神道墓が何処か近くにあるはずですので、今度のお盆やお彼岸に違いを見ていただければわかり易いと思います。

以上がこの記事で伝えたかった事となります。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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