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志村けんが教えてくれた遺族が知っておくべき火葬と葬儀と納骨の事

    
新型コロナウイルス 火葬
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新型コロナウイルス 火葬

日本では桜が満開となり美しい季節となっていますが、新型コロナウイルスの猛威はいまだ衰えません。

首都圏封鎖の声も出始めた中、著名人が次々と新型コロナウイルスに感染している事がわかりました。

タレントの志村けんさんプロ野球選手の藤浪晋太郎選手、イギリスのチャールズ皇太子やジョンソン英首相など誰もが知っている方々が感染したことから、より新型コロナウイルスを身近に感じるようになったのではないでしょうか。

タレントの志村けんさんが3月29日に新型コロナウイルスによる肺炎で亡くなってしまいました。

4月1日フジテレビの追悼番組「志村けんさん追悼特別番組46年間笑いをありがとう」ゲスト出演した加藤茶さんが

「本人も死んだこと、分かってないと思いますよ」

という位あっという間に亡くなってしまいました。

31日夕方5時ころ荼毘に付されたが、実の兄の志村知之さんが遺体と面会も出来なかったというのです。

やっと会えた時はすでに遺骨だったのです。

二次感染を防ぐためには一般人も芸能人も関係ないのです。

不幸にも新型コロナウイルス陽性となり、お亡くなりになった場合

普通に葬儀や火葬はできる?
SNSでは新型コロナウイルスは葬儀を拒否されているっていうけど本当?
納骨も出来ない?

など大いに気になるはずです。

そこで今回はそれらの疑問にお答えします。

感染症の分類

  • エボラ出血熱
  • クリミア
  • コンゴ出血熱
  • 痘そう
  • 南米出血熱
  • ペスト
  • マールブルグ病
  • ラッサ熱

  • 急性灰白髄炎
  • 結核
  • ジフテリア
  • 重症急性呼吸器症候群(病原体がコロナウイルス属SARSコロナウイルスであるものに限る。)
  • 中東呼吸器症候群(病原体がベータコロナウイルス属MERSコロナウイルスであるものに限る。)
  • 鳥インフルエンザ(H5N1)
  • 鳥インフルエンザ(H7N9)

  • コレラ
  • 細菌性赤痢
  • 腸管出血性大腸菌感染症
  • 腸チフス
  • パラチフス

  • E型肝炎
  • ウエストナイル熱(ウエストナイル脳炎を含む)
  • A型肝炎
  • エキノコックス症
  • 黄熱
  • オウム病
  • オムスク出血熱
  • 回帰熱
  • キャサヌル森林病
  • Q熱
  • 狂犬病
  • コクシジオイデス症
  • サル痘
  • ジカウイルス感染症
  • 重症熱性血小板減少症候群(病原体がフレボウイルス属SFTSウイルスであるものに限る。)
  • 腎症候性出血熱
  • 西部ウマ脳炎
  • ダニ媒介脳炎
  • 炭疽
  • チクングニア熱
  • つつが虫病
  • デング熱
  • 東部ウマ脳炎
  • 鳥インフルエンザ(鳥インフルエンザ(H5N1及びH7N9H5N1)を除く)
  • ニパウイルス感染症
  • 日本紅斑熱
  • 日本脳炎
  • ハンタウイルス肺症候群
  • Bウイルス病
  • 鼻疽
  • ブルセラ病
  • ベネズエラウマ脳炎
  • ヘンドラウイルス感染症
  • 発しんチフス
  • ボツリヌス症
  • マラリア
  • 野兎病
  • ライム病
  • リッサウイルス
  • リフトバレー熱
  • 類鼻疽
  • レジオネラ症
  • レプトスピラ症
  • ロッキー山紅斑熱

  • アメーバ赤痢
  • ウイルス性肝炎(E型肝炎及びA型肝炎を除く)
  • カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症
  • 急性脳炎(ウエストナイル脳炎
  • 西部ウマ脳炎
  • ダニ媒介脳炎
  • 東部ウマ脳炎
  • 日本脳炎(ベネズエラウマ脳炎及びリフトバレー熱を除く)
  • クリプトスポリジウム症
  • クロイツフェルト・ヤコブ病
  • 劇症型溶血性レンサ球菌感染症
  • 後天性免疫不全症候群
  • ジアルジア症
  • 侵襲性インフルエンザ菌感染症
  • 侵襲性髄膜炎菌感染症
  • 侵襲性肺炎球菌感染症
  • 水痘(入院例に限る)
  • 先天性風しん症候群
  • 梅毒
  • 播種性クリプトコックス症
  • 破傷風
  • バンコマイシン耐性黄色ブドウ球菌感染症
  • バンコマイシン耐性腸球菌感染
  • 百日咳
  • 風しん
  • 麻しん
  • 薬剤耐性アシネトバクター感染症
  • RSウイルス感染症
  • 咽頭結膜熱
  • A群溶血性レンサ球菌咽頭炎
  • 感染性胃腸炎
  • 水痘
  • 手足口病
  • 伝染性紅斑
  • 突発性発しん
  • ヘルパンギーナ
  • 流行性耳下腺炎
  • インフルエンザ(鳥インフルエンザ及び新型インフルエンザ等感染症を除く)
  • 急性出血性結膜炎
  • 流行性角結膜炎
  • 性器クラミジア感染症
  • 性器ヘルペスウイルス感染症
  • 尖圭コンジローマ
  • 淋菌感染症
  • クラミジア肺炎(オウム病を除く)
  • 細菌性髄膜炎(侵襲性インフルエンザ菌感染症
  • 侵襲性髄膜炎菌感染症及び侵襲性肺炎球菌感染症を除く)
  • マイコプラズマ肺炎
  • 無菌性髄膜炎
  • ペニシリン耐性肺炎球菌感染症
  • メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症
  • 薬剤耐性緑膿菌感染症

これら5種に加え 指定感染症、新感染症 そして新型インフルエンザ等感染症の8種に分類されています。

一~三類および新型インフルエンザ等感染症に分類されない既知の感染症の中で、一~三類に準じた対応の必要が生じた感染症(政令で指定、1年限定)

人から人に伝播すると認められる感染症で、既知の感染症と症状などが明らかに異なり、その伝播力および罹患した場合の重篤度から判断した危険性が極めて高い感染症

新型インフルエンザ:新たに人から人に伝染する能力を有することとなったウイルスを病原体と するインフルエンザであって、一般に国民が当該感染症に対する免疫を獲得していないことから、当該感染症の全国的かつ急速なまん延により国民の生命及び健康に重大な影響を与えるおそれがあると認められているものをいう。

再興型インフルエンザ:かつて世界的規模で流行したインフルエンザであってその後流行することなく長期間が経過しているものとして厚生労働大臣が定めるものが再興したものであって、一般に現在の国民の大部分が当該感染症に対する免疫を獲得していないことから、当該感染症の全国的かつ急速なまん延により国民の生命及び健康に重大な影響を与えるおそれがあると認められるものをいう。

引用元:大幸薬品

新型コロナウイルスはどの分類

新型コロナウイルス感染症を指定感染症として定める等の政令をここに公布する。

令和二年1月28日 官 報

新型コロナウイルスは「指定感染症」と定められています。

新型コロナウイルスは一~三類に準じた対応の必要が生じた感染症ということです。

火葬許可証には必ず一類感染症等・その他の欄がある

火葬証明願い及び火葬証明証には必ず「死因」の欄があります。

おそらく全国一律で「一類感染症等」と「その他」の二つに丸をすることになります。

埋葬の際には必ずこの火葬・埋葬許可証を受け取り保管するわけですが、今まで多くの火葬・埋葬許可証を見てきましたが、「一類感染症等」に〇が付いているのは見たことがありません。

通常の死因(事故死・病死・老衰など)の場合は「その他」であるからです。

死因が「その他」の場合火葬は24時間以内に行ってはならない事になっています。

墓地、埋葬等に関する法律第3条

これは昔医療技術及び死亡診断技術の浅さから本当は仮死状態でも死亡診断された人が途中で息を吹き返したり、火葬の最中に蘇生した事例があるからです。

対して一類感染症等はこの限りではなく、24時間以内に火葬する事が認められています

感染症で亡くなった場合火葬するまで通常と異なる

普通に葬儀や火葬はできる?

の疑問の答えは通常とは違う順番と流れと方法になります

新型コロナウイルスは指定感染症指定なので一~三類に準じた対応の必要が生じた感染症だからです。

一般的な死亡の場合の流れとしては

病院等で死亡の場合⇒葬儀社又は自宅にご遺体移送⇒葬儀・告別式⇒火葬⇒納骨

となりますが、新型コロナウイルスで亡くなった場合⇒直接火葬場へ移送⇒火葬となるようです

これらは参列者はもちろん、遺体に触れることが多い葬儀社の関係者や火葬場職員などの二次感染を防ぐためです。

この度の新型コロナウイルスの全世界的な感染拡大状況から、ウイルスの強さからすると二類扱いのようですが、ほぼ一類扱いで葬儀・火葬のガイドラインが保険所経由で通達されているようです。

一類感染症で死亡の方の火葬ガイドライン

新型コロナウイルス=指定感染症≠一類感染症ということで、新型コロナウイルスは一類感染症というわけではありませんが、それに近い対応をとるように保健所から通達が来ています。

詳しくはこちらの元葬儀屋さんのブログが参考になります

では一類感染症の場合どの様な火葬となるのか調べてみました。

土葬禁止

感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(平成10年法律第114号。以下「感染症法」という。)第30条第2項の規定に基づき、一類感染症により死亡した患者の御遺体は、火葬しなければならないものとする。

引用元:厚生労働省一類感染症により死亡した患者の御遺体の火葬の取扱いについて

実際日本では火葬率99%とも言われておりますので、あまり影響ないように思われますが、ヨーロッパではいまだに土葬文化が中心です。

さらにイスラム教では火葬は禁忌(タブー)・絶対にダメでありえないことなのです。

火葬にしてしまうと、復活のための肉体がなくなってしまう為といわれています。

もしこの新型コロナウイルスに感染し亡くなった場合は絶対に火葬しなくてはならないということになりますので、イスラム教の方は新型コロナウイルスも火葬も大変恐れています。

24時間以内に火葬しなくてはならない

同条第3項の規定に基づき、御遺体は24時間以内に火葬するものとする。

引用元:厚生労働省一類感染症により死亡した患者の御遺体の火葬の取扱いについて

通常の死亡の場合は24時間経ってからでないと火葬する事が出来ないのに対し、一類感染症の場合は24時間以内に火葬しなくてはならないのです。

これは二次感染を防ぐために一刻も早く火葬しなくてはならないということです。

通常の死亡の場合亡くなると、火葬場の空きなども関係しますので、大体5日後位に葬儀・告別式を行って火葬されますので、遠くに住む親族が葬儀・告別式・火葬に間に合います。

しかし一類感染症の場合24時間以内に火葬しなくてはならないため、遠くに住んでいる親族は火葬に間に合わなくなるケースが考えられます。

死に目に会えないどころか、いきなり遺骨と対面となり、相当なショックを受ける残酷な現実となります。

新型コロナウイルスでお亡くなりになられた場合も24時間以内に火葬しなければならないというわけではないようですが、一刻も早く火葬するように促されるようです。

火葬場の指定と納体袋

保健所は、原則として、搬送事業者と同様に、第1の2においてあらかじめ定めた火葬場を手配し、一類感染症により死亡したこと及び御遺体が非透過性納体袋に収納されていることを必ず伝達すること。

引用元:厚生労働省一類感染症により死亡した患者の御遺体の火葬の取扱いについて

一類感染症の場合どこの火葬場でも良いというわけではないようです。

保健所で定められた火葬場で行われるために自宅から遠い火葬場になる事も考えられます。

時間も最終時間指定のようです。

そして遺体は非透過性納体袋に収納されます。

遺体に触る事もおそらく許されず、死化粧も旅装束も着させてもらえず、映画の世界のような透明な納体袋に入れられ密封されます。

これも遺族にとっては残酷で悲しい最後の御別れとなります。

志村けんさんの場合もそうでした。

納骨は通常の遺骨と同じ扱いで拒む事は出来ない

火葬作業に従事する者その他の関係者は、100℃を超える温度にさらされた場合には一類感染症のウイルスは失活することについて、情報を共有しておくこと。

焼骨に触れることにより一類感染症に感染することはないため、墓地及び納骨堂の管理者は、一類感染症による死亡であることを理由として焼骨の埋蔵又は収蔵を拒むことはできないこと(墓地、埋葬等に関する法律(昭和23年法律第48号)第13条)。

引用元:厚生労働省一類感染症により死亡した患者の御遺体の火葬の取扱いについて

 

火葬炉の温度は800~1200度ですので、一類感染ウイルスは失活しっかつします。

失活とは活性化エネルギーが失われる現象をいいますので、ウイルスが活動不能となることです。

そのため、墓地及び納骨堂の管理者は一類感染症の方の納骨を拒むことはできませんので、納骨は問題なく出来ます。

この様に新型コロナウイルス感染で亡くなられた方はほぼ一類感染症と同程度の火葬対応となります。

新型コロナウイルスで亡くなった場合葬儀社は限られる?

SNSでは新型コロナウイルスは葬儀を拒否されているっていうけど本当?

拒否ではなく、やむを得ずの場合があるということのようです。

新型コロナウイルスで亡くなった方は非透過性納体袋に収納され、それに携わる葬儀社の担当者も防護服やマスクやフェイスガードや手袋などをして感染防止に努めます。

今や医療機関にもマスクが不足している現在、全ての葬儀社がそれら感染防止用具が行き届いている訳ではないので在庫が無い葬儀社の場合はやむを得ず他の葬儀社を紹介する場合もあるようです。

 

同じく一類感染症の遺体と接しなければならない葬儀社も感染症用のマスクや防護服や葬儀備品が必要なのですが葬儀社によっては品薄になり装備が整っていない葬儀社もありますので、あらかじめどこの葬儀社が対応可能か確認しておく必要があります。

葬儀屋がんばれ!

コロナ不況であえぐ日本で儲かっているのは葬儀屋

葬儀社に対し心無いツイートが目立っています。

本当にあさはかで情けない考え方です。

新型コロナウイルスの影響で葬儀の簡素化や直送など儲かっているどころか、益々厳しくなっているのが現状なのです。

彼ら最前線で遺体と対面する病院関係者や葬儀社の担当者や納棺師や火葬場の職員など感染リスクの恐怖と向き合いながら粛々と業務に向き合っています。

これらの仕事は誰にでも出来る仕事ではありません。

崇高なる仕事をしている彼らに感謝の意を示してもいいのでは?

彼らがいなければこの日本も中国やイランのような遺体の扱いをされてしまうかもしれないのですよ。

がんばれーそしてありがとう!!

新型コロナウイルス遺族が知っておくべき火葬と葬儀と納骨の事まとめ

この記事でわかった事

感染症には8類に分類されている

新型コロナウイルスは「指定感染症」

新型コロナウイルスは一~三類に準じた対応の必要

火葬はほぼ一類感染症に準じた対応

葬儀は火葬後

納骨は問題なく出来る

葬儀社は全てが対応可能ではない

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