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賛否両論な樹木葬とは?今後葬送の主流になり得るか?
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最近ご近所さんの親御さんが亡くなられたとのことで生前故人が樹木葬を望んでいたけど実際の所どのようなもの?と相談されました。
皆さんは樹木葬と聞いてどのようなイメージをお持ちですか?
明るく開放的
自然に還る感じ
緑
費用が掛からない
などイメージされるのではないでしょうか?
賛否両論な樹木葬とは?今後葬送の主流になり得るか?の記事をご覧いただきありがとうございます。セイクredです。
この記事では
樹木葬とは
樹木葬のメリット
樹木葬のデメリット
お墓と違い後々の問題が
以上の内容となっております。樹木葬をお考えの方はそれぞれ賛否両論ありますが、家庭事情によってはベストな選択になるかもしれません。
樹木葬とは
樹木葬とは大きな意味では墓石替わりに樹木が墓標となるものを言います。
樹木葬は大きく分けて公園型と里山型に分かれます。公園型はすでにある霊園の一角のスペースを有効利用し納骨スペースを確保したものでお墓の代わりに樹木があると考えていただければわかり易いと思います。里山型というものは自然豊かな山などに散骨する方法で場所によっては納骨した目印に樹木を植えたりするものです。
樹木葬のメリット
樹木葬のメリットと言えば
- 安い
- 開放的
- 自然に還ることができる
- 墓の跡継ぎ問題など考えなくていい
- 子供がいない家庭のニーズに合う
などがあげられると思います。
お墓を購入するより安い
お墓にも大きさがあり小さい墓所ですと100万円以下で造れる場合もありますが、大きい墓所だと200万円~300万円位かかるのが一般的です。
しかし樹木葬の場合ですと20万円前後で使用権を得る事が出来ます。
東京都営霊園唯一樹木葬の施設がある小平霊園を例にとると平成29年の募集が樹林墓地が1600体、樹木墓地が300体となっています。
樹林墓地とは納骨施設に多くの遺骨を一緒にするいわば合葬タイプのことをいい、樹木墓地とは個別に埋葬するものを言います。
平成28年度では樹林墓地の倍率が10倍と高倍率となっていることから29年度も更に高倍率になる事が予想されています。
その樹林葬の費用は13万1千円なのですからお墓に比べたら費用面ですぐれており人気になるのかが納得できます。
自然葬の代表
自然葬と聞くと海へ散骨する海洋葬と緑の中に還る樹木葬を思い出す方が多いのではないでしょうか。
しかしこの海洋葬と樹木葬とでは似て非なるものなのです。
海か山の違いだけなのでは?と思われますが、
樹木葬は
墓地、埋葬等に関する法律(通称墓埋法)に基づき墓地として都道府県知事の許可を受けた区域であり、違法性は一切ありません。
海洋葬は
樹木葬には瓶ごと納骨する方法と瓶から出し散骨するやり方がありますが、どちらの施設も墓埋法に基づいた墓地であるのに対し、海での散骨は墓埋法の範ちゅう外となり法律がありません。
違法なのかそうではないのかよくわからないグレーゾーンな海洋葬に対し、樹木葬は違法性が無く墓石の代わりに大自然を感じる木が目印なだけと思っていただければいいのではないでしょうか。
跡継ぎがいない家庭に最適
近年では都心に住んでる方々が地方にあるお墓から都心のお墓又は納骨堂や永代供養墓に移す改葬が爆発的に増えています。
その主な原因としてあげられるのが
・遠い
・跡継ぎがいない
事なのです。跡継ぎがいなくお墓を管理することが出来なければ無縁墓地となってしまいます。
現代では跡継ぎが途絶えることが確定的ならばお墓は造るべきではないのです。せっかく造ったとしても取り壊し遺骨をべつの場所に移す必要がある為です。
跡継ぎが途絶える事が決まっているご家庭は永代供養墓や納骨堂や海洋葬又は樹木葬にするべきなのです。
樹木葬のデメリット
樹木葬は良い事ばかりではなくデメリットもあります。
里山式では
里山型では荒れ果てたりランドマークである墓標の木が枯れる、台風で折れるなども考えられます。又久しぶりに行ったら景色が変わって何処に納骨されたかわからなくなる場合もあります。管理者の管理次第では本当のただの山になってしまう事もあり得るのです。
そしてもう一つ大切なことはお歳を召すと場所によっては山道を登ることが出来なくなり行けなくなることも充分考えられます。
その為小平霊園のように普通のお墓参り感覚で行ける、霊園の一角にある公園型の樹木葬の方が人気になっているのです。
故人が望んでいても
これも良く聞く話なのですが、故人が生前に「俺にもしもの事があったら山に散骨してくれ」と言われており、いざその時が来た時故人の遺志を尊重して樹木葬で行いますか?
中々そうできないご家庭も多いのです。
例えば故人には代々のお墓があるにも関わらず、本人の意思を尊重して樹木葬にした場合です。
当然故人の親兄弟からは
「なんでお墓があるのに樹木葬なんかにするんだ!」
「きちんとした葬送をしてあげないでこれでは骨を体よく捨てたようなものだ」
など親戚縁者から皮肉を言われることも充分考えられます。考え方が古い方は納骨=お墓としか考えられないからです。
樹木葬はまだまだ一般的に認知されていないので難しい物なのです。
そのような場合には分骨して半分をお墓に納骨、半分は故人の遺志を尊重し樹木葬で葬送してあげる事も一案です。
分骨はよくないことではありません。
お墓と違い後々の問題が
お墓がある場合には家族が亡くなった時には一般的にはそのままお墓に納骨となります。しかしお墓が無いご家庭の場合の選択肢は
- 新たにお墓を建てる
- 納骨堂
- 永代供養墓
- 散骨する
- 手元供養で自宅安置
のいずれかを考える必要があります。
この内お墓以外の選択肢の場合1体だけの契約が基本となります。(中には複数体可の場合もありますが)つまり不幸があった場合にはその都度「さてどうしよう」と考える必要があるのです。
つまり残されたあなたのお子さんなど次の代への精神的負担と金銭的負担が生じる訳です。
「どうして家の親はお墓造ってなかったんだ!お墓さえあれば色々考えなくて済んだのに・・・」
など実際お客様からお聞きした話です。
お墓は有ったらあったで跡継ぎが途絶えると改葬、墓じまいなど面倒な事を後世に押し付けることになりますし、無ければないで又問題が出てくるものです。
まとめ
我々人間はいかに名声があろうと巨万の富を築こうが間違いなくいつかは亡くなります。その時が早く訪れるのか遅いかの違いだけです。その時自分はああしたいこうしたいと思っていてもそれが残された者にとって負担となることもあるのです。
一生の締めくくりであるエンディングをどのように迎えるべきなのかは人それぞれであり、それぞれのご家庭の事情によって違いますのでベストな選択というのは中々難しいのかもしれません。
その中でも割と新しい葬送の形である樹木葬は今後の葬送の主流にはまだなりえませんが、選択肢の一つとして十分検討する余地はあるのではないでしょうか。
以上がこの記事で伝えたかった事となります。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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