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遺骨を宅急便で送るのは違反?送骨の正しいルールと郵便局を使うべき理由

  
遺骨の送骨は違法ではない
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遺骨を宅急便で送るのは違反?送骨の正しいルールと郵便局を使うべき理由

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お墓じまいや改葬、そして粉骨依頼のために「遺骨を配送(送骨)したい」と考えたとき、多くの方が直面する疑問があります。

「宅急便や他の配送業者では送れないの?」

「遺骨を郵送するのは法律的に大丈夫なの?」

「遺骨の郵送ってどうすればいいの?」

大切なご家族のご遺骨を、直接手渡しではなく「箱に入れて郵送する」という行為には、誰しも強い抵抗感や不安を抱くものです。

しかし、現代の供養の形において「送骨」は、遠方の専門業者へ確実にご遺骨を届けるための、もはや不可欠な手段となっています。

私は現役の石屋として20年間、無数のお墓じまいや改葬の現場に立ち会い、数多くのお客様の「送骨」の手続きをサポートしてきました。

結論から言えば、日本国内でご遺骨を配送できる業者は日本郵便(ゆうパック)だけです。

これには明確な法的理由と、大切なご遺骨を守るための厳しいルールがあります。なぜ他社ではダメなのか、現場のプロがその背景を詳しく解説します。

墓じまいマイスターK

【この記事の執筆者】:墓じまいマイスターK

石材業界の最前線で20年以上活動している現役の石屋です。

これまで数え切れないほどの墓じまい(改葬)の現場に立ち会い、お墓を開けたときの遺骨のリアルな状態から、親族間の揉め事、お寺の住職との離檀交渉の裏側まで、この業界のすべてを自分の目で見てきました。

ネット上には、現場を一度も見たことがない外部ライターが書いた、表面的な終活まとめ記事が溢れています。

しかし、ご遺骨の取り扱いは法律やマナーが絡む非常にデリケートな問題であり、間違った知識は取り返しのつかないトラブルを招きます。

だからこそ私は、20年の現場経験で得た「本物のノウハウ」だけを包み隠さず発信しています。

大切なご先祖様の供養で迷うあなたが、一番損をせず、最も後悔のない選択ができるよう、プロの目線から全力でナビゲートいたします。

なぜ「ゆうパック」だけが遺骨を送れるのか?

結論から言うと、宅配便(クロネコヤマトや佐川急便など)の約款(契約ルール)において、遺骨(ご遺体の一部)は「配送禁止荷物」として定められているからです。

多くの宅配便各社は、利用規約の中で「危険物、腐敗・変質しやすいもの、死体(遺骨含む)」を輸送禁止としています。

これは、配送中の破損リスクに対する責任の所在が極めて重いことや、万が一の際のトラブルを回避するための防衛策です。

一方で、日本郵便(郵便局)のゆうパックだけが、例外的に「ご遺骨」の配送を明示的に受け付けています。

郵便法や関連する規定に基づき、遺骨は「信書」や「貨物」とは異なる特殊な扱いとして、正式な輸送対象として認められているのです。

日本郵便の職員は「遺骨という特別な荷物」であることを理解し、他の一般荷物とは区別して丁寧に扱うためのマニュアルを整備しています。

もし、規約で禁止されている配送業者で無理やり遺骨を送った場合、輸送中に何らかのトラブルが発生しても、業者は一切の補償や責任を負いません。

それどころか、途中で荷物の内容が遺骨だと判明した時点で、配送拒否や警察への通報といった事態になるリスクすらあります。

ご遺骨を配送する際は、ルールを守り、正式に受け入れを表明している「ゆうパック」を利用するのが唯一の安全策なのです。

送骨は法律違反にならないのか?(死体遺棄・損壊罪との関係)

送骨は法律違反にならないのか?

ここで皆さんが最も不安に感じるのが「遺骨を郵便で送るのは、死体遺棄や損壊にあたるのではないか?」という点です。

安心してください。日本国内において、信頼できる専門業者(粉骨業者や散骨業者)にご遺骨を配送する行為は、法律上の「供養(葬送)」の一環として認められています。

遺棄罪や損壊罪が適用されるのは、遺骨を「無断で捨てる」「ぞんざいに扱う」といった悪意がある場合です。

これに対し、粉骨や散骨の依頼のために、正規の配送方法で専門施設へ送ることは、あくまで「供養のための正当な運搬」とみなされます。

ただし、これを成立させるためには以下の条件が必須となります。

  • 信頼できる専門業者へ送ること(送り先が不明な場所や、ただの知人宅ではないこと)
  • 正規の配送ルール(ゆうパック)を守ること
  • 梱包の条件を満たしていること

これらの条件が揃っていれば、あなたが法的な罪に問われることは一切ありません。

むしろ、大切なお墓や骨壷を守りながら、次の供養へと繋ぐための立派な行動です。

遺骨梱包の注意点

梱包の注意点

ゆうパックで遺骨を送る際、郵便局の窓口へ段ボールに入れて持っていくわけですが、注意すべき点があります。

① 骨壺の密閉は必須

火葬場で使われる骨壺には、実は全国共通の規格がありません。 そのため、地域や火葬場によって骨壺の形状が異なり、蓋の構造も2種類あります。

  • 上に乗せるだけの「かぶせ蓋タイプ」
  • 蓋を回して固定する「ロック式タイプ」

ロック式は振動に強く、運搬中に蓋が外れにくいのが特徴です。 一方、かぶせ蓋タイプは衝撃で蓋がずれやすく、郵送中に遺骨がこぼれるリスクがあります

特に昔の骨壺はかぶせ蓋が多いため、郵送する際は 蓋が動かないように透明テープで一周ぐるっと固定して密封することが必須です。

ロック式タイプも一応同じように透明テープで一周ぐるっと固定して密封する事をお勧めします。

② 段ボールの大きさ

密封した骨壺は段ボールに入れて郵送しますが、ここで重要なのが 「骨壺のサイズにできるだけ合った段ボールを選ぶこと」 です。

段ボールが大きすぎると中で骨壺が動いてしまい、輸送中の衝撃で破損する恐れがあります。 逆に小さすぎると、緩衝材を入れるスペースがなくなり、安全に梱包できません。

そのため、 骨壺+十分な緩衝材が入る“少し余裕のあるサイズ” の段ボールを選ぶことが大切です。

スーパーなどの無料段ボールでも代用できますが、骨壺に合うサイズの段ボールはほとんどありません。 確実に合う箱を用意したい場合は、ホームセンターで購入するのがおすすめです。

ホームセンターには多様なサイズの段ボールが揃っており、仕上がり寸法も明記されているため選びやすいのが利点です。

関東で主流の骨壺サイズは7寸×7寸×8寸位になるので、段ボールサイズの目安は横25㎝~30㎝ 奥行25㎝~30㎝ 高さ30㎝位の段ボールが良いでしょう。

ピッタリの大きさは無いと思うので、多少大き目になってしまいますが緩衝材で上手く梱包しましょう。

又、ネットでも段ボールは頼めますが、数枚セットが基本になるので、無駄になります。

ホームセンターなら一枚300円位で購入できるはずです。

③万が一を考え骨壺を袋に包む

骨壺は陶器で作られており、見た目以上に丈夫ですが、 配送中のわずかな振動や衝撃でヒビが入ったり割れてしまうことがあります。

もし骨壺が破損すると、段ボールの中に遺骨が散乱してしまう恐れがあります。

こうした万が一の事態を防ぐために、 骨壺は必ずビニール袋などで包んでから梱包してください。 袋で包んでおけば、たとえ骨壺が割れても遺骨がこぼれ出るのを防ぐことができます。

安全に郵送するための大切な工程なので、 忘れずに骨壺を袋で保護してから箱に入れましょう。

④緩衝材

骨壺を袋で包んだら、次は段ボールに入れて梱包します。 まず最初に行うべきなのは、段ボールの底に緩衝材を敷くことです。

底には、プチプチ(気泡緩衝材)がおすすめです。 薄くても衝撃をしっかり吸収してくれるため、限られたスペースでも効果的に保護できます。

骨壺は丸い形、段ボールは四角い形なので、どうしても隙間ができます。 新聞紙を丸めて詰めても良いのですが、よりおすすめなのは エアー緩衝材(エアーパック)です。 ネット通販の荷物に入っている、空気の入った袋状の緩衝材のことです。

これらを重ねて詰めるとしっかり固定され、 隙間を埋めるには最適なクッション材になります。

さらに、段ボールの上部(天井部分)にも緩衝材を入れて、 上下左右すべての方向から骨壺を守るようにします。

梱包のポイントは、 「たるみを作らず、骨壺が動かない状態にすること」 です。

⑤配送業者への「遺骨であること」の明示

ゆうパックの送り状には「品名」を記入する欄があります。 ここには中身を正確に書く必要があるため、はっきりと「遺骨」と記入します。

そうすることで、配送に関わるスタッフ(配達員・仕分け担当者など)が 最大限注意して取り扱ってくれるようになります。

品名欄の下には「注意事項」にチェックを入れる項目があります。

  • こわれもの
  • なまもの
  • ビン類
  • 逆さま厳禁
  • 下積み厳禁

このうち、「なまもの」以外すべてにチェックを入れてください。

チェックを入れることで、郵便局側が 「こわれもの注意」「下積み厳禁」などの注意喚起シールを貼ってくれるため、 より安全に配送してもらえます。

まとめ:送骨は、新たな供養への「安心の架け橋」

送骨は、新たな供養への「安心の架け橋」

「遺骨を郵送するなんて……」という罪悪感や不安は、最初だけです。実際に送骨を終えたお客様の多くは、「プロに任せられる安心感」を得て、憑き物が落ちたような安堵の表情を見せてくださいます。

法律を守り、ルールを守り、そして何より丁寧な梱包を心がければ、送骨はご遺骨を安全に、そして確実に次の供養の場へと届けてくれる「安心の架け橋」になります。

本記事は業務で送骨を行っている私が実際に気を付けている事を丁寧に解説しました。

解説の通り行えば送骨トラブルは回避できます。

あなたの決断が、素晴らしい供養の第一歩となりますように。

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