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お墓に植木はダメ?いえ、問題の本質は管理する側です

  
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お墓に植木はダメ?いえ、問題の本質は管理する側です
墓じまいのお悩み解決いたします 現役石屋が墓じまいに悩んでいる方に的確なアドバイスいたします

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久しぶりのお墓参りでは雑草の多さに驚きつつ、雑草を取ります。

そして伸びきった植木を整えて、お墓の掃除になります。

この植木に関して

どうしてこんなに形が悪いのだろう

知らぬ間に変な所から植木が生えている

お墓に植木はダメだと聞いたけど

など思われていませんか?

お墓に植木はダメ?いえ、問題の本質は管理する側です。

についての記事をご覧いただきありがとうございます。

常日頃、お墓を視ている管理人で現役石屋のセイクredです。

この記事では

お墓に植えられている植木の種類

お墓の植木の正しい管理法

植木の弊害

お墓に植木を植えてはダメ?

私の経験から植木に対するこれらの事について解説していきます。

お墓の植木に対する疑問をお持ちの方は是非ご覧ください。

お墓に植えられている植木の種類

お墓の植木ツツジ

お墓に植えられている植木で代表的な物として

  • ツゲ
  • ツツジ
  • ドンダンツツジ
  • キャラボク

などが代表的なものです。

いずれも強い品種であまり手入れしなくても育っていく位の強さを持っています。

お墓の植木の正しい管理法

植木は野放しにしておくと、徒長(とちょう)しやすくなります。

徒長とは日光不足などで日の光を求めて一部の枝や茎が間延びしてしまうことで、形が悪くなってしまうことを言います。

そして剪定しないで枝が込み入ってしまう事で徒長になりやすいのです。

その為お墓参りの際は

徒長した枝を切る

枯れた枝を落とす

内部の密集した枝を落とす

などにより適切な大きさに保つようにしましょう。

剪定バサミの本当の使い方

よく皆様お墓参りの際、植木の刈込みで持って行くのがこの剪定バサミなのではないでしょうか?

が、この剪定バサミの使い方が皆様間違っています。

本来この剪定バサミはツツジやツゲなどを丸く、広範囲に形を整えるための物であって、主に葉を刈るものになります。

太い枝などを無理やり切ると刃こぼれします。

私の職場でもこの選定バサミをお客様にお貸ししているのですが、この剪定バサミで何でも切ってしまうため刃こぼれはもちろん刃先の変形やひどいときには、力ずくで無理やり太い枝を切ろうとして持ち手の部分をぶち折る強者もいます。

この剪定バサミで何でも切れるとは思わないでください

危険で怪我の元ですのでおやめ下さい。

枝などはこのタイプの鋏を使いましょう。

植木の弊害

お墓に植えた植木はしっかりと管理しないと大変なことになります。

永い年月をかけて地下に根差した根は限られた範囲内で自分の生息域を広げようとします。

10㎡位の大きな墓所でしたら根差すスペースがたくさんあるのでいいのですが、2㎡、3㎡位の墓所でしたら、基礎と基礎の間にしか土がないので、精一杯根を張ろうとします。

ときにはお墓の基礎、又は石をも動かしてしまうのです。
大きくなりすぎたサルスベリ

お墓の植木に適さない物

  • キンモクセイ
  • コニファー

これらはとにかく幹が大きくなり過ぎ、成長が早いのでお墓を動かす恐れがあります。

大きくなりすぎると抜根不可能になりますので、後々困ることになります。

これらはやめておきましょう。

植えた覚えがないのに??

皆さんは、植えた覚えがない植木が自分のお墓に生えていたことありませんか?

忙しくてしばらくぶりにお墓参りにいったら、前お参りの時には無かったはずの植木の若芽が生えていた。

かわいいからそのままにしておいてあげ、又数年後お墓参りに行くとその若芽は大きく成長しており抜けない位根がしっかりしていた。

などと言う経験はありませんか?

もちろん自分が植えた訳でもなく、知らない誰かが植えた訳ではありません。

これは実生といい、植木の実がこぼれて発芽したものです。
変な所から生えたツゲ

ツゲ(イヌツゲ)を例にとると、黒い実がなり、墓所内にこぼれます。大抵のものは果肉が残っていると発芽しないので、全ての実から発芽するわけではありません。

一番考えられるのはカラスなどの鳥類が実を食べフンから発芽するものと思われます。

カラスはよく観察していますと、石塔の一番上の竿部に止まりながらフンをしています。

そのフンに含まれている種が発芽する為、植えた覚えのない若芽が生えてきているのです。

私が一番驚いたのはしばらく何年もお参りに来ていない荒れたお墓にキウイフルーツが生えていたことです。

もちろん誰かが植えたわけではなくて、鳥のフンから発芽したものと思われます。

残念ながら実は出来ていませんでしたが。

又、この実生の木の厄介なところは、抜きやすい場所ではなく、墓石と外柵の間や石の際など変な場所から生えていることが多いのです。

これをそのままにしておくと下の写真のように大変なことになります。
変な所から生えたツゲ2

最初は小さくても年々大きくなりやがて

石をずらして後ろの方の迷惑にもなりますし、最悪石が割れる事もあります。

この様な木を見つけた場合は早めに引っこ抜くか、無理なら出入りの石屋さんに有料でも頼んでください。

これをそのままにしていたがために、後日外柵の据え直しする事になるお墓は多いのです。

皆さんこのように思っているのです。

たかが植木位でお墓が壊れるわけないでしょ!

皆さん後で後悔しています。
押す木
この木がどうなっているかと言いますと、
押す木2

羽目がずれて後ろのお墓を押しています。

重さ100㎏弱の石を植木が持ち上げて動かしてしまっているのです。

これでも、

たかが植木で!

と言えますか?

お墓に植木を植えてはダメ?

墓相学
墓相学においては植木を植える事はもっともしてはいけないことなのだそうです。

そうです、ダメなんだそうですよ、墓相学的には!

昔からの大型霊園ではそのほとんどに植木が植えられていますが、それらの方々は皆いけないことをしているのだそうです。

だから日本はいつまでたっても、不景気から脱却できないのでしょうか(笑)。

墓相学とは仏教とは一切関係ないものなのですが、信じる方は信じればいいのではないでしょうか。

私には墓相学は理解不能です。

私が言いたいのは、植木を植えたい方は植えればいいということです。

植木が心配だからお墓参りに行こうかな、と思う事自体、お参りに行くきっかけにもなりますので、植木を植えている事がけっして悪い事とは思えません。

植木が伸び放題だったらご先祖様に怒られるから行かなくては!と思い実際にお参りにいく事は良い事だとは思いませんか?

大事なことは

  • 元気な中は植木の手入れをしてお参りに行く
  • 病気などでしばらくお参りに行けない、又は引っ越しでなかなかお参りに行けないなど植木の手入れが今後出来ない場合は有料で抜根してもらう。

何から何まで全て植木が悪いのではなくて、植木を管理出来ない事が悪いのです。

お墓は亡き故人を偲ぶ場所です。

故人の好きだった植木を大事に育てるのは良い事ではないですか。

墓相学云々は別としてお墓にお参りにいく事が故人への一番の供養です。

どうか本質を見誤らず、故人にとって一番何が大事なのかを考えてあげる事が必要なのではないでしょうか。

又、植木と同じく頑固で大変な雑草対策にお困りの方は

を参考にして下さい

以上この記事で伝えたかったこととなります。

最後までご覧いただき誠にありがとうございました。

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