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納骨は家族だけなので自分達で出来る?やっていい?できない?
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不幸にも家族が亡くなった場合は永代供養墓や納骨堂や海への散骨など様々な方法がありますが、やはり一番多いのはお墓へ納骨する方法です。
そこでふと多くの皆さんが疑問に思うことが、
納骨って自分でしてもいいの?
と言う事です。
などとなっていることから
「なんだ自分のお墓だから勝手にやっていいんだ!」
「どうせ家族だけで、親せき連中も呼んでいないから自分達で納骨しちゃおうか?」
と思ってしまっているのではありませんか?
それは危険な考え方で大事な事が抜けている場合が多いのです。
納骨は自分でも出来る。出来るけど場合によっては犯罪となる
お墓の管理者は墓地・埋葬に関する法律を守る必要がある
埋葬はお墓の管理者の承認が必要
勝手に遺骨を出し入れしたら死体遺棄罪に問われることも
自分で納骨出来るお墓とやめておいた方がいいお墓とがある
ネット情報の一部だけを鵜呑みにしてはいけない
納骨は自分でもできるが意味を取り違えば犯罪となります。
納骨は自分で出来るかできないかという問いの答えは
納骨は自分で出来ます。
亡くなったおじいちゃんも誰だかわからない石屋なんかに任せるより、肉親である孫の私の手で納骨してあげた方が喜ぶに決まっている。
それはとても素敵な考え方であり、ごく自然な考え方だと思います。
人生最後の旅立ちの時を子や孫など大勢に見守られ、肉親の手で納骨してもらったらそれはご供養にもなるでしょう。
でもね
出来ますが、きちんと手順を踏まないと犯罪となります。
納骨は自分でやっていい=自分の墓だから勝手に出し入れしてもいいは大きな間違いです。
墓地・埋葬に関する法律
お墓に遺骨を埋葬するには【墓地・埋葬に関する法律】というものがあります。
第 14条 墓地の管理者は、第八条の規定による埋葬許可証、改葬許可証又は火葬許可証を受理した後でなければ、埋葬又は焼骨の埋蔵をさせてはならない。
墓地管理者(寺院であれば住職、民営霊園・市営霊園であれば管理事務)に埋葬許可証又は改葬許可証を提出しないと埋葬する事は出来ない・させてはいけないと言う事です。
多くの情報提供者はここの部分をきちんと説明していない為に、一般の方に大きな勘違いをさせてしまっているのです。
埋葬許可証又は改葬許可証など絶対必要書類を提出の上であれば自分で納骨しても構わないのです。
しかしこれらを未提出で納骨してはいけないのです。
埋葬許可証又は改葬許可証未提出で勝手に納骨したら、した方も管理する方も罰則があります。
第4章 罰則
引用元:厚生労働省 墓地、埋葬に関する法律
第 21条 左の各号の一に該当する者は、これを千円以下の罰金又は拘留若しくは科料に処する。
一 第3条、第4条、第5条第1項又は第12条から第17条までの規定に違反した者
納骨は自分でやっていい=自分の墓だから勝手に出し入れは犯罪と言う訳です。
納骨は自分で出来るが自由勝手にしていいわけではない
お墓を管理している寺院や管理事務所では納骨されている方を台帳で管理しています。
納骨時必ず永代使用承諾証の提示を求められるはずです。
埋葬時にはこの永代使用承諾証に埋葬者の名前を書き、台帳にも登録します。
つまりお墓に入っている遺骨と台帳はイコールでなくてはなりません。
それが自分の墓だからといって、勝手に一部の遺骨を取り出してしまった場合や逆に勝手に遺骨をお墓に入れた場合は死体遺棄罪にあたる場合もあります。
死体,遺骨,遺髪または棺内に蔵置した物を損壊,遺棄または領得した者は,3年以下の懲役に処せられる(死体遺棄罪,死体損壊罪等。刑法190条)。本罪は,死者に対する敬虔(けいけん)の感情を保護しようとするものである。なお,墳墓を発掘したうえでこのような行為をした者は,3ヵ月以上5年以下の懲役に処せられる(191条)。死体というのは,死亡した人の身体をいい,人の形体を備えている以上,死胎をも含む。ここで遺棄というのは,通常の埋葬と認められない方法で死体等を放棄することをいう。
引用元:コトバンク
埋葬許可証又は改葬許可証などをお墓の管理者に提出しないで自分で勝手に納骨した場合は通常の埋葬とは認められず、遺棄とみなされ死体遺棄罪にあたる場合があると言う事です。
勝手に遺骨を出し入れされたら、お墓≠台帳となりお墓の管理者は管理責任を問われることにもなるのです。
多くの方はここの部分を軽視し過ぎているのです。
自分のお墓なんだしこの遺骨は自分の肉親なんだから、何しても構わないだろうは大きな間違えです。
きちんとお墓の管理者に埋葬許可証又は改葬許可証などを提出の上であればどうぞご自分で納骨をという意味なのです。
合法ですのでご自分で納骨するも石屋に任せるも自由です
通常の埋葬とは認められない為、死体遺棄罪にあたる場合もあります
実際犯罪と知らずに納骨している人も多い
犯罪とは知らずに勝手に埋葬しようとしていた人を実際見たことがあります。
その日は埋葬の予定が無かったのに、男2人組がなぜか骨覆いを大事そうに抱えお墓に遺骨を置き、納骨室の蓋を開けようとしています。
その場所はたまたま管理事務所の真ん前でしたのですぐに異変に気づきました。
あわてて飛んで行くと、悪びれることもなく
「納骨なんて田舎じゃみんな自分たちでやっているし、自分で出来るから大丈夫!大丈夫!!」
というではありませんか。
やはりこの方も悪意があってのことではないようですが、お墓は自分のものなんだから勝手に納骨してもいいと思っていたようです。
事情を説明し埋葬許可証を提出させた上で私が急遽納骨を行いました。
この場合たまたま管理事務所の目の前でしたので我々も気が付きましたが、離れた場所であればわからない事もありうります。
そしてこの方のお墓は地下カロートで、事前準備もなく、専用工具も当然持っていなかったため自分で納骨などそもそも無理でした。
おまけに喪服。
お墓の納骨なんて簡単にできると思ったのでしょうね。
でもね、お墓というものは地方地方で造りが違っていますので、自分で納骨出来るお墓のタイプと出来ないタイプというものがあるのです。
お墓の納骨方法は地方や造りによってまるっきり違う事を理解していない方が多い
お墓と聞くと多くの方は自分が知っているお墓しか想像できないので、日本全国みな構造が同じだと思ってしまいます。
それも無理ありません。
秘密のケンミンSHOWでは地域や県によって食生活や食べ方が全然違いびっくりするものもあります。
お墓も同じで微妙な形の違いだけでなく、納骨する場所も違えば方法も全く違うのです。
その為素人でも納骨出来るタイプと出来ないタイプと言うものがあるのです。
自分で出来るのは観音開きタイプや蓋式地上型タイプや関西式のお墓
そもそもお墓の納骨室が違う一番の理由は火葬にあります。
関西は部分収骨といい焼いた遺骨を全て収骨するわけではありませんが、関東ではほとんど全ての遺骨を収骨します。
その為関西は直径3寸位の小さな骨壺なのに対し、関東では7寸壺が普通です。
ここの部分が大きく違うので納骨室の造りがそもそも違うのです。
関西は壺が小さいのでそれほど大きな納骨室は必要ないのですが、関東は壺が大きいので人が入れる位大きくないと多人数納骨出来ないのです。
関西で火葬した遺骨を関東のお墓に納骨する事は出来ますが、その反対関東で火葬した遺骨を関西のお墓に納骨しようと思ってもあの小さな入口ではそもそも壺が入らないのです。
関東では普通の地下カロートの納骨の際、関西の人が参列していると皆ビックリ大声を上げるのはその為です。
「石屋さんがお墓の下に入ってる!!うそ!!」
関西では水鉢又は香炉をどけるとそこに穴があり、そこから小さな壺又はさらしに入れ替えて納骨するのでお墓の下に人が入るなんて場面は見たことがない人が多く、それほど力の無い方でも慎重にやれば納骨ができます。
これがネット等でよく見る
納骨は自分でも簡単に出来る
じぶんでやるべき
石屋なんて呼ぶ必要ない
これらは、納骨室の蓋が観音開きタイプや蓋式地上型タイプや関西式のお墓の場合であれば自分でも出来ると言っているのです。
でもね、地下カロートはやめておいた方がいいと思いますよ。
地下カロート型はやめておいた方がいい5つの理由
地下カロート型のお墓は7寸壺をたくさん収納するために考えられた地下の納骨室です。
上の動画のお墓は一般的な地下カロートタイプで棚が二段型となっていますが、中には棚が3段以上の場合もあり、その場合は深さが2M以上の地下カロートもあります。
納骨する人が完全に見えなくなる程の深さで、中が広くなっており、まるで防空壕のような特注のものもあるのです。
しかしその構造上多くが地上(グラウンドレベル)より低い所にありますので、色々な面で納骨は大変なのです。
水没
地下カロート納骨の際、結構な確率で水が溜まっています。
多くは納骨室の底に水抜き穴があるのですが、土の流入や地質によっては水が抜けず、まるでプールのように水が溜まっている事もあります。
初めての納骨であれば水を抜くだけでいいですが、すでに納骨されている場合は遺骨は水没。
水没だけでなく、倒れて蓋が開き遺骨が散らばっている事もあります。
石屋が納骨をする場合は当然事前に納骨室の蓋を開け中の状況を確認します。
水が溜まっていたら排出し、遺骨が倒れていたら元にもどし、埋葬当日は式を滞りなく行うために事前準備をきちんとやります。
何の前準備もなく勝手に納骨しようと思ったら納骨室がプール!
そもそも無理です。出来ません。
汚れ
地下カロートは名前の通りその多くが地上レベルより下にあります。
水は高い所から低い所へ行くのは当たり前のことですので、拝石の目地がきちんとされていない場合は納骨室内に水や土が流入します。
そうすると狭い納骨室の壁はかなり汚れています。
喪服で地下カロートに突入?正気?
せっかくの喪服が泥だらけ&下手したら擦れてもう着る事が出来なくなることも・・・
アリ・ダニ・ヒル・ナメクジ・ゴキブリその他
我々は事前に地下カロートの状況を確認するために蓋を開けると・・・・
いますね。誰かが必ずいます。蟲です。
一番多いのはナメクジ先輩ですね。
納骨室は暗くジメジメしていることから暮らしやすいのでしょうか。
ナメクジ先輩は動きが遅いのであっという間にその場から去っていただけるのですが・・・
ごくたまにG先輩もいらっしゃいます。
お名前を出したくないのでイニシャルにさせていただきますが、あの超高速走行ができ、なんとお空も飛ぶ事が出来る黒光する扁平ボディーのG先輩です。
あの暗い納骨室で何をされているのかわかりませんが何かを探しているのでしょうか・・・。
次に多いのはアリさんです。
蓋を開けるとそこには無数にうごめくアリと卵・・・・
慣れている私でも5秒位はその場で放心状態に・・・・
事前準備もなくいきなりコレの場合納骨は無理ですね。
蟲嫌いの方は即離脱したくなるでしょうね。
そして小型のクモもよく見かけますし、ダンゴ虫にヒルにダニ・・・・
地下カロートは蟲のワンダーランドです。
本当に納骨出来る?できればどうぞ・・・
拝石はバールなど専用工具が無いと怪我の素
そして地下カロートの場合は拝石と言われる蓋で地下カロートに蓋をする構造です。
拝石は石材にもよりますが、50㎏~70㎏位の重さです。
この拝石を専用工具なしに開けるのは危険です。
たまに挟まれることがありますが、かなり痛いです。
大型のお墓ではこの拝石が分厚いものもあり、100㎏超えのものもあります。
我々は危険防止の為に指を挟まないように気をつけますが、素人作業では下手したら指骨折や切断もあり得るくらい危険な作業です。
石材は皆さんが思っている重さのおそらく3倍以上重いと思いますので危険です。
納骨は家族だけなので自分達で出来る?やっていい?できない?まとめ
納骨は自分でやっても問題ありません。
必要な手続きを行った上であればと言う事です。
寺院墓地であれば必ずお坊さん同席でお経をあげながら納骨する事になりますので、埋葬許可証又は改葬許可証を提出した上で法要を行っているはずなので問題ないはずですが、問題は市営霊園や公営霊園です。
お坊さんなどを呼ばずに納骨と言うケースもありますので、埋葬許可証又は改葬許可証を提出せずに勝手に埋葬してしまうケースです。
広い霊園などは霊園関係者も常に全てを監視しているわけではありませんので、
その場では、ばれないかもしれませんが、後で問題となりますし、先の死体遺棄罪の解釈では遺骨を管理者に無断で納骨する行為は納骨ではなく遺棄とみなされ、重大な刑事罰の対象となります。
又、刑事罰だけでなく、もしその勝手に入れた遺骨を又別の場所に移したい時、改葬許可証を発行してもらいたくても、そもそもその遺骨は管理事務所は認めていない遺骨なので改葬許可証なんかに署名捺印なんて絶対してくれません。
それはそうです、台帳にも記載されていない不法な遺骨なんですから。
どうかみなさん安易な考えを捨てて下さい。
多くの方が、そんなことで刑事罰になるなんて考えてもいないはずですが実際そうなるのです。
この記事をご覧になった方は是非、このことを知らない人にシェアしていただければと思います。
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