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離壇料と言う言葉は無い!三輪清浄の意味を考えればわかる事。
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お墓を移す事を改葬と言います。
近年ではこの改葬が急増しているのを日頃の業務からひしひしと感じています。
あきらかに10年前とは比べようがないくらいに増えており、他の多くの霊園でも同じような状況にあるようです。
原因としては少子化による後継者の減少や墓地名義人の高齢化、今までには無かった散骨や納骨堂などの新しい形の葬送方法などが考えられます。
その為現在あるお墓から移す際は所定の手続きである改葬許可申請書を出せば改葬許可証と言うものになり、新しい墓所などに移す事は難しい事ではありません。
しかし霊園の形態によってはこじれてしまう場合があります。それが寺院墓地です。
寺院墓地から改葬すると言ったら高額な離壇料を請求された!
離壇料は請求されたらそのまま払うべき?
離壇料の意味がわからない
などお困りの方も現代社会ではずいぶんと多いようです。
管理人のセイクredです。
この記事離壇料と言う言葉は無い!三輪清浄の意味を考えればわかる事。
をご覧いただきありがとうございます。
この記事では
離壇トラブル
離壇料
三輪清浄
以上の内容となっておりますので、離壇の事でお困りの方は是非ご参考下さい。
離壇トラブル
離壇トラブルとは主に現在寺院墓地にお墓があり、そのお墓をなんらかの都合により、別の場所に移すため改葬と同時にその寺院の檀家からも離脱してしまう事によるトラブルのことを言います。
寺院側としては何世代も前から護持してきたのに、何勝手な都合で離壇?
改葬(離壇)するのであれば今までの護持代として〇〇百万円お支払下さい。
と言われるケースだが、それはごくわずかな寺院の事であり、全ての寺院が離壇料を請求するわけではありません。
しかしその言っていることは建前であって、実際は違います。
檀家さんが離壇となると、何世代かわかりませんがそれだけ回忌法要すべき機会を失ってしまいます。
回忌法要の機会を失うことは当然実入りが減ってしまう事を意味し、それが代々続く檀家さんなら尚更困ることなのです。
坊主丸儲けなどと言う言葉がありますが、実際は一部の寺院だけのことであって、何割かの寺院は10年後も存続できるかわからないような状況であり、寺院内格差は広がっているのが現状です。
本堂の屋根の瓦の取り換えや外装がいたんでいたりなど改修の際は檀家さんたちの寄付で賄う事もあります。
寺院は檀家さんによって支えられており、その檀家さんの絶対数が減る事は寺院の存続にかかわってくるのです。
その為高額な離壇料を請求すれば離壇を考え直してくれるかも、
という考えが働いている場合が多いようです。
離壇料
もし離壇料を請求された場合、支払う義務があるのでしょうか?
それはありません。本来離壇料と言うものはないものです。
本来の意味は、檀家を離れる側が「今まで先祖代々に渡って大切にお守りいただき本当にありがとうございました、今の我々の精一杯のお気持ちをお布施としておつつみさせていただきます」と言うものであるべきなのです。
お布施は請求されるものではなく、施す側が「しょうがないからお布施する」ではお布施とは言わないのです。
「お布施させていただく」と思い、させていただく事が本来のお布施の意味であるのです。
施す側、施しを受ける側、施す物全てが清らかな心で行うべきものなのです。
施す側が「施しをさせていただきます」
施される側が「心より感謝いたします」
そしてお互いが謙虚で清らかな気持ちの現れがお布施という物なのです。
これらお布施本来の形を三輪清浄と言います。
三輪清浄
三輪清浄はサンリンショウジョウと読み、仏教の大切な教えであります。
布施をした人、布施を受けた人、施した物、それぞれが打算の無い清らかな心でなくてはならないというものなのです。
- 離壇するにあたって離壇料を払わなければならないのでしょうか?
- 離壇料はいくら位が良いのでしょうか?
- 離壇にあたって〇〇円請求いたします。
この時点で布施をする人、受ける人それぞれ三輪清浄の考えとは、かけ離れています。
複雑な現代社会では檀家の信仰意識の低下と無関心、寺院側の教育不足とモラルの低下により悲しき現状となっています。
しかし三輪清浄の心はそれほど難しい事ではなく、自然と行っている場合も多いのです。
その代表例が人間とペットの関係です。
ペットは動物ですので食べ物を当然のようにあげます(施させていただく)
何故でしょうか?それはいつまでも元気で健康でいてほしいからに決まっています。
ペットはいただいた食べ物をありがたくいただきます(心より感謝わん)
人間様のように、ブランド牛でないとダメだとか有機野菜でないと食べないなどありません。いただいた食べ物を美味しそうに食べます。
その姿を見た人間はいつ見てもかわいい食べ方だな。とハッピーになります。
いただいたペットもお腹が満たされハッピーです。
そして人間の膝の上に寝転がりゴロゴロしていると人間もペットもハッピーに!
いわゆるWin-Winの関係です。お互いの想いが幸せと言う方向に向かっています。
人間と人間ではどうしても打算が付きまとい三輪清浄となりにくいのですが、人間とペットなら自然としているのです。
この様なご時世だからペットを飼いたいと思うのかもしれません。
- せっかく席を譲ってやったのに!→譲らせていただいた。
- 落ちた物を拾ってやった→拾わせていただいた。
- しょうがないからもらってあげた。→ありがたくいただきました。
この様に謙虚な気持ちを持ち続ける事が心の豊かさにつながるのかもしれません。
この様な謙虚な心を持つのはお布施(離壇料)についても同じです。言われて支払うものではなく、今までの感謝の表れとして出来る限りのお布施をさせていただくと言う清らかで純粋な考えの金額でいいのです。
以上がこの記事で伝えたかった事となります。
最後までご覧いただき誠にありがとうございました。
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