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お盆の変わった風習【長崎墓前花火】
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お盆と言えば50代以上の方はさだまさし(グレープ)さんの「精霊流し」を思い浮かべるのではないでしょうか?
歌詞の中ではテープレコーダーやレコードなどの言葉が出てきますので10代、20代の方はなんの事だかわからない方も多いのでしょうね。
そんな静かでわびしさ漂うイメージがある歌の「精霊流し」ですが、実際の精霊流しは実に異国情緒漂う荒々しいものであり長崎を代表するお盆の風習なのです。
しかも長崎のお盆は激しい精霊流しだけでなくお墓では御先祖様を過激な方法で送るのです。
精霊流しはみんなであの世へ送ってあげているみたいで感動的
歌のイメージとは違って騒々しいね
長崎はお墓でも爆竹や花火をする?
お盆の変わった風習【長崎墓前花火】の記事をご覧いただきありがとうございます。管理人のセイクredです。この記事では
精霊流しは新盆供養
精霊流しで使用される爆竹は中国の影響?
長崎ではお盆お墓で花火?
精霊流しと灯籠流しは別物
日本のお盆の風習でも特に独特の文化を持つ長崎のお盆についての内容となっておりますのでこんな風習もあるんだなと思っていただければと思います。
精霊流しは新盆供養
精霊流しはお盆の8月15日の夕方から行われるもので、新盆を迎える家族が盆提灯で飾られた精霊舟に故人の霊を乗せ流し場まで運び故人をあの世へ送り返す盆の行事となります。
精霊舟には故人の遺影や戒名、みよしと呼ばれる舳(へさき)には〇〇家などと書かれていることからその方が新盆だとわかるものであり、形を変えた新盆供養が精霊流しなのです。
一般的な地域の送り火はおがらを焚いて故人を送り返すものですが、それと同じような意味となります。ただし現代の精霊舟は実際浮かぶ構造になっていない為海に流すことはなく、流し場にてすぐに重機で解体されます。
精霊流しで使用される爆竹は中国の影響?
この精霊流しが通る際には激しく爆竹が鳴らされ、これは道をお清めする為と言われています。爆竹と言えば何と言っても思い出させるのが中国の春節での爆竹、花火です。
中国の春節は日本の正月にあたり、特に大事な期間とされています。毎年民族大移動のニュースを目にし、その大きな特徴として盛大に花火を上げ爆竹をけたたましく鳴らし派手に春節をお祝いします。
派手と言っても日本人が想像する以上のもので、爆音と光と大量の煙はこれがお祝い?と思うほどの凄さです。
中国では古来より轟音と火の赤が悪鬼を追い払うと信じていたため爆竹や花火を打ち鳴らすと言われています。もっとも現在ではただのお祭り騒ぎの為の道具となっているようでとにかく派手にすることが目的となっているようです。
中国ではpm2.5など年々大気汚染が深刻なレベルまで達しているにもかかわらず当の本人たちはあまり気にしていないように感じます。
大気汚染レベルをこれ以上上げないように爆竹や花火の販売を中止したにもかかわらず、郊外のお店で花火を買って結局いつものように派手に打ち鳴らした為、大気汚染レベルは全く下がっていないようです。
墓石文字が金色なのは中国の影響を色濃く受けているからの記事でも書きましたが、長崎は長い鎖国の間も中国とは貿易が盛んでしたので色々な面で中国文化の影響を色濃く残しています。
中国での爆竹文化が長崎に根付き精霊舟が通る前に道を清め悪鬼を追い払う為の爆竹は当然中国文化の影響の名残なのです。
しかし時には花火の火が精霊舟に燃え移り沢山の観光客が見ている中、精霊舟が全焼するなんて事もあるようで本場中国並にデンジャラスな風習が長崎の精霊流しなのです。
長崎ではお盆お墓で花火?
そんな中国文化が色濃く残る長崎ではお盆にはお墓でロケット花火や噴出型花火の元祖「ドラゴン」などを墓前でガンガン焚いて派手にご先祖様を送り出すのです。
しかも長崎市民はお盆にはお墓で花火をするのが当たり前であり、逆に「お墓で花火しないで何処で花火するの?」という考え方なのです。
他県民では理解できないかもしれませんが長崎市民にとっては当たり前の昔からの風習として、お盆は墓前花火でご先祖様を送るのが当たり前の事なのです。
現代では花火は近所迷惑になるからダメ、うるさいからダメ、煙をまき散らすからダメと都会では花火をする場所はそう多くはありません。
しかし長崎ではお墓という花火の聖地では文句を言われず出来るのですから毎年お盆を楽しみにしているお子さんも多くいるそうです。
お盆にお参りなんて面倒くさいと思う都会っ子が多い中、結果少しでもお盆文化に接する事になっている長崎墓前花火は日本の中でも少ないお盆の風物詩として残すべき風習ですよね。
しかし花火のカスやごみはどうしているのでしょうかね?次の日とか綺麗に掃除しに来るのでしょうか?
精霊流しと灯籠流しは別物
長崎精霊流しと聞くとあまり知らない方は灯籠流しと勘違いしている方も多いようです。
灯籠流しは意味そのままで、死者の魂を弔って灯籠を川や海などに流すお盆の風習であり精霊流しとは別物です。
川面に浮かぶ幻想的で幻想的な光景はしんみりと厳かに故人を弔う気持ちになります。
しかし精霊流しも故人を偲ぶ行為には違いなく、灯籠流しのようにしんみり送り出すのか、精霊流しのように派手に送り出すのかの違いだけで故人を送る気持ちはどちらも同じものです。
まとめ
お墓は暗く無気味な所と思われがちではありますが、沖縄や九州など南国では明るく派手に御先祖様を見送る様はなんとも暖かい感じがして北国育ちの私としてはうらやましくも思います。
こんなに狭い日本なのにこれだけ文化や風習に違いがある事に驚きつつそれぞれの文化をいつまでも大切にしていただければと思います。
以上がこの記事で伝えたかった事となります。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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