お彼岸に咲く彼岸花は不吉な花ではなく互いを思い遣る相思花

植物って不思議ですよね。誰かに教えられたわけでもないのにその時期になると多少のずれはあるものの必ず咲くものです。

春と言えば何と言っても桜です。気温の上昇と共に桜前線が北上し関東では春のお彼岸の後、東北、北海道ではゴールデンウィークあたりに満開になり皆当たり前と思っていますが実に不思議ですよね。

桜が終わるとやがて梅雨の季節となりアジサイが美しい季節になります。やがて暑い夏がやってきて草花が大きく成長し色とりどりの花がそれぞれの存在をアピールします。そして秋のお彼岸の頃になると決まって咲く花が彼岸花です。何処からともなく茎を伸ばしお墓のあちこちで見る事が出来ます。

どうして彼岸花は咲く時期がわかる?

墓や田んぼでよく見るのは何故?

彼岸花の何処に毒がある?触って大丈夫?

彼岸花の名所は何処?

など何となく影がある、不吉な、毒がなどネガティブなイメージを持った花として避けている方は多いのではないでしょうか?
お彼岸に咲く彼岸花は不吉な花ではなく互いを思い遣る相思花の記事をご覧いただきありがとうございます。セイクredです。この記事では

彼岸花時期

彼岸花花言葉と別名

彼岸花不吉

彼岸花毒

彼岸花名所

以上の内容となっております。是非この機会にあまり語られることの少ない本当の彼岸花の側面を深く知っていただければと思います。

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彼岸花時期

彼岸花は9月の秋彼岸の頃に咲くものであって、3月の春彼岸の頃には咲きません。
彼岸の頃に咲くから彼岸花と言われていますが、秋彼岸ですのでお間違いなく。

秋の彼岸は9月23日がお中日で20日が彼岸入り、26日が彼岸明けとなっており、大体決まってその時期に花が咲くものです。
何もなかったはずの地面からその時期になると急にむくむくと茎を伸ばしあっという間に咲き出す姿はこの花独特の咲き方です。

一般的な花では冬地面で養分を蓄え春など暖かくなってから茎を伸ばし葉を大きくすることによって光合成を促進しその集大成として花を咲かせ種を作りその種を拡散する事で子孫を増やそうとするものです。

しかし彼岸花の場合は植物界の熾烈な競争に勝つために別の戦略を立て、まずは花を咲かせてから葉を出し、周りの花が元気が無くなる冬に葉を生き生きとさせやがて翌年の暑い夏が来る前に葉を枯らせ休眠し地面温度が低下する秋に開花するという年間のサイクルを繰り返しています。
このことから彼岸花は「葉見ず花見ず」とも呼ばれています。

彼岸花花言葉と別名

彼岸花の花言葉は

情熱、再会、あきらめ、転生、悲しい思い出、思うのはあなた一人、また逢う日を楽しみになど

良いのか悪いのか両極端な花言葉ですね。

そして彼岸花は別名が日本で一番多い植物なのです。
彼岸花は曼珠沙華とも呼ばれ他にも死人花、地獄花、幽霊花、剃刀花などおどろおどろしいありがたくない名前で呼ばれることが多いのが特徴で他にも地方や方言で何と1000種類以上の呼び方があるそうなのです。

中には面白い呼び方があります。一例をあげてみますと

「オイモ」「タンポポ」いやいやそれ違う植物でしょ!

「オミコシ」「カンナ」「キャンプ」「シール」「チジミ」「ネジネジ」「ツウロ」「ドバイ」それ植物とは関係ないでしょとツッコミ入れたくなるような素敵なネーミングもたくさんある不思議な花なのです。

彼岸花は不吉?

昔から彼岸花はその形と色から燃える炎に似ている事から家に持って帰ると火事になると言われていましたので、持って帰ったら怒られたものです。

そしてお墓にもよく生えている彼岸花ですが、切り取ってお墓に活ける事はしません。お墓にお供えするべき花は毒があったり匂いがきつい物や黒い花は活けるべきでは無いとされているからです。

彼岸花には毒がある事から余計に不吉で危険な花とされ、避けられていたようです。

彼岸花の毒

彼岸花には毒があります。全草有毒といい全ての部分に毒があり、特に球根部はアルカロイドを多く含む為食べると場合によっては死亡する事もある位危険な植物です。

第二次世界大戦中など食料不足の時には長時間水にさらし無害化した上で食料としていたことがあるそうですが、危険ですので食べるのはやめましょう。

全草有毒の植物は結構我々の身近にあるものです。代表的なのが「トリカブト」や「シキミ」や「スイセン」や「スズラン」などが有名です。

シキミやスイセンや彼岸花などはよくお墓に生えていたりするものになりますので小さいお子さんや連れてきたペット特に犬には誤飲させないように気を付けて下さい。その他にもさつきの花蜜や沈丁花の赤い実やアイビーの葉など普通に何処にでもある植物にも有毒成分があります。

ごくごく普通のお墓に生えている植物の中にも危険な植物はたくさんありますので彼岸花を含め触る時には気をつけることが大事です。

お墓で彼岸花をよく見る訳

ほんの50年前位は日本において土葬はよくあることでした。今でこそ火葬率99%にもなり世界有数の火葬率を誇る日本ですがそれはほんの最近のことであり昭和初期、明治、大正、江戸時代以前は土葬が当たり前の埋葬方法でした。

広い墓域の一角に穴を深く掘り埋葬したのち土をかぶせる方法です。
しかし昔のお墓にはありがたくない獣が寄ってきたのです。それは死体を荒らす熊やオオカミや野犬です。それら腐肉食動物から遺体を守る為の対策としての一つが彼岸花だったのです。

動物は直感が優れており本能から危険な物と安全な物を区別する能力があると言います。彼岸花に備わった有毒成分を避け近づかない事で彼岸花がお墓に多く植えられた訳です。

多くの方は勘違いしているようで、遺体の血を吸ってあのような赤い色になるから無気味、縁起が悪いと考えているようです。

彼岸花は遺体を守る為に人為的に植えたものであってそれは何も彼岸花でなくても毒のある植物で良かったのです。もしも向日葵に毒があったらお墓の周りが向日葵だらけで「向日葵無気味だし!」とか言われていたのかもしれないのです。

畑や水田のあぜ道で彼岸花を多く見る事が出来るのも同じ理由からで毒成分によって田畑を荒らすネズミやモグラから守る為です。
もっともモグラの場合はモグラ自体が田畑を荒らすのではなくて好物のミミズを追って田畑の底がガタガタになるのを防ぐ為でもあります。
この様に彼岸花はわけあってその場所に人為的に植えられたものであって、決して遺体の養分を吸う無気味で不吉な花と言うわけではないのです。

彼岸花がお彼岸に咲く意味と相思花の意味

赤い糸
数多くある彼岸花の別名には相思花という呼び方もあります。さきほども触れましたが彼岸花は植物の中でも他の種とは違うサイクルを繰り返しています。お彼岸の頃地面から茎を伸ばし華麗な花を咲かせますが、その時は茎と花だけで葉がありません。

花が散ってから葉が生い茂る事から花は葉を見る事が無く、葉は花を見る事が無い「葉見ず花見ず」なのです。普通の植物ではあたりまえの花と葉ですが、この植物にあっては花と葉はすれ違い。同じ根から発しているにもかかわらず花と葉はお互いを見ることが出来ないのです。

葉は花を思い、花は葉を思う

ことからお互いを想い合うことで「相思花」と呼ばれるのです。
お彼岸の時期にわざわざ咲くのはこの相思が関係しているのです。

先祖は子孫を想い、子孫は先祖を想いお墓で相思するのがお彼岸です。

子孫は先祖へ感謝の気持ちをもってお墓お参りという行動で想いを伝えます。しかし先祖は子孫に想いを伝える事が出来ないのでこの時期彼岸花を咲かせることによってお参りに来てくれた子孫へ感謝の想いを伝え、お互い想いを伝えあうのです。

死人花、地獄花、幽霊花、剃刀花、狐花、火事花、はっかけばばあなど散々なネガティブなイメージが多い彼岸花ですが、あの真っ赤な赤色は火事の火の色でも死人の血の色でもないのです。

あの真っ赤な色は遠い先祖と子孫との絆を紡ぐ赤い糸の色なのです

お彼岸の時期に咲く彼岸花はお互いの想いを伝えあう相思の意味がある為その時期に咲くと思えばずいぶん彼岸花のイメージも変わりませんか?

彼岸花名所

日本で最も有名な彼岸花の名所と言ったら何と言っても埼玉県日高市の巾着田が有名です。
川が蛇行し地形が巾着の様な形になっていることからそのような名前になったようですが、その地形故彼岸花群生に適した所なのです。

埼玉県の南西部に位置する事から都心からのアクセスも良く年々観光客も増加している彼岸花の名所中の名所です。

花は赤い花が多いものですが、これだけはっきりとした赤色が群生していると圧倒され見事としか言いようがありませんね。
一度はその目に焼き付けておきたい光景ですよね。

交通

この様な地形から巾着田の入り口は上のみとなりますので彼岸花が最盛期の頃になりますと周辺道路が大渋滞となりますので公共機関を利用された方が良いです。

お車

関越自動車道「鶴ヶ島」I.Cから14Km
圏央道「圏央鶴ヶ島」I.Cから11Km
圏央道「狭山日高」I.Cから8Km

と都心や周辺部からのアクセスは良いのですがこの時期は30万人もの方がその時期に集中するので周辺道路は大混雑となりますのでかなり早めに余裕を持った行動をしないと駐車場を確保するのも難しくなります。

電車

西武池袋線高麗(こま)駅下車徒歩約15分
JR川越線、八高線高麗川(こまがわ)駅下車徒歩約40分
となっておりますので都心からだと西武池袋線を利用すると便利です。高麗駅を降りて徒歩約15分ですので車で行くより彼岸花の時期は電車で行かれることを強くオススメいたします。

臨時列車が高麗駅に臨時停車・増発
9月16日(土)~9月24日(日)まで特急レッドアロー号の一部が高麗駅に臨時停車・増発しますので車より電車が便利です。
詳しくは西武鉄道をチェック

時期

巾着田の彼岸花の見頃は年によって違ってきますが、おおよそ9月20日~10月の5日位までが見ごろになります。
彼岸花の特徴として8月の気温が高く降雨量が少ない年は開花が遅れるようなので、20017年(平成29年)は開花が早い見込みです。今年は記録的な8月の長雨と気温の低さなので秋のお彼岸の前(彼岸の入りあたり)に見頃を迎えると予想します。
詳しくは日高巾着田公式ホームページより確認してみて下さい。

宿泊

日高市には宿泊施設はありませんので隣の飯能市で探されることをおすすめします。

https://travel.rakuten.co.jp/yado/saitama/tokorozawa.html

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