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お盆に精進料理をお供えする理由を知り食生活見直しを!

    
精進料理
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お盆に精進料理をお供えする理由を知り食生活見直しを!
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精進料理と聞いて皆さんは何を思い浮かべますか?

 

味が薄そう

量が少ない

嫌いな野菜ばっかり

 

などシンプルでなんだかつまらない料理と思われることでしょう。

 

しかし精進料理は和食の原点でもあり旬の素材選び、丁寧な下処理、緻密な調理、繊細な盛り付けが基本となっており、栄養分もきちんと考えられている調理法なのです。

 

この精進料理はお盆やお彼岸にお供えするものなのですが一体何故なのでしょう?

 

お盆に精進料理をお供えする理由を知り食生活見直しを!の記事をご覧いただきありがとうございます。セイクredです。

 

この記事では

 

お盆に精進料理をお供えする訳とは?

精進料理は仏教と密接に関係したもの

現代こそ取り入れるべき精進料理

 

以上の内容となっております。

 

若い世代では精進料理を作る人は今では少ないかと思いますが、これを期に先祖供養の期間であるお盆に精進料理を作って旦那の実家に持って行けば姑の評価はうなぎ上りになるかもしれませんよ。

お盆に精進料理をお供えする訳とは?

精進料理

戒を受けあの世に行かれた御先祖様が我が家に帰ってきてくれるとされているのがお盆です。そのご先祖様にお供えするには肉や魚を使わない精進料理が相応しいと考えられているからです。

 

そもそも戒とは三帰五戒や十善戒などを会得したものに与えたものが戒名であり、いわば仏門に入った証であるのが本来の意味です。

 

五戒には

不殺生戒ー生き物をむやみに殺さない

不偸盗戒ー物や心を奪わない

不邪婬戒ー淫靡な行為は慎む

不妄語戒ー嘘をいわない

不飲酒戒ー酒に溺れてはいけない

 

と有りますので、戒を受けた仏様に不殺生戒の教えに反する動物肉や魚肉をお供えするわけには行かない為、精進料理をお供えするのです。

精進料理は仏教と密接に関係したもの

蓮の上の仏像

精進とは

ところで精進料理ってネーミングよく考えてみたらなんだかよくわからなくないですか?

 

一般的に精進とは

 

    • 雑念を去り一心に仏道修行すること。

 

 

    • 身をきよめ行いを慎むこと。

 

 

    • 肉類を食べず菜食すること。

 

 

  • その事に打ち込んで努力を続けること。

 

のことを言いい精進料理とは仏道修行に励むための料理の事をいいます。

 

精進料理の特徴として素材そのものが持っている味を引き出す為に極力調味料を控え、食材全てを使い切りその食材が持っている栄養素も全て無駄にすることなく使用します。

 

料理の出来上がりを想像し、どうしたら理想的な形と味になるのかイメージしながら調理します。それらの過程も仏門修行のひとつなのです。

料理の基本の五味

甘い、辛い、酸っぱい、苦い、塩辛い味

料理の基本の五色

赤、白、緑、黄、黒

料理の基本の五法

生、煮る、焼く、揚げる、蒸す
精進料理ではこれら五をバランスよく組み合わせ取り入れることで表現します。これらは何も精進料理だけの話ではなく普段の食事やお弁当作りでも基本中の基本として皆様ご存知かと思います。

現代こそ取り入れるべき精進料理

中部経典というお経ではお釈迦様は次のような食事感を示しています。

 

「私たちは正しく観察して食事を摂りましょう。戯れ、荘厳、装飾のためではなく、ただこの体を維持・存続させるために、飢餓を去らせるために、仏道修行を助けるために、食事を摂るのである。このようにすれば、無罪・安楽にして正しい生活を存続することができるでしょう」
すなわち、欲望のままに食べるのでもなく、また食の内容を過度に選別するのでもなく、おだやかに日々の糧を得る正しい食を求めたのです。

出典元 典座ネット

 

とかく我々は食事本来の意味を忘れて日々を過ごしているのではないでしょうか。

とりあえず満腹になればいいや

野菜は嫌いだから食べない

ストレス解消にバカ食いした

毎食ラーメンでも飽きない

 

この様な乱れた食生活が正しいと言えるのでしょうか?

 

ライオンなど野生動物は誰かが食料を持ってきてくれる訳でもありませんし、料理を作ってくれる訳でもありません。狩りをする事によってのみ食料を得る事が出来ます。満腹の時は狩りをせず、腹が減ったら狩りをします。欲望のまま他の動物を狩る訳でなく、己の体を維持存続させる為だけに狩りをするのです。

 

その点人間は歯止めが効かず欲望のままに飽食、暴食、偏食を誰もがしがちです。その結果カロリーオーバー、塩分過多、栄養不足など体に大きなダメージを自らが与えている事に気づけないものなのです。

 

食事は生きていくためには非常に大事な要素であるのに関わらず、おろそかにしすぎているのが現代人の食生活でありそれをいつもではなくてもせめて区切り区切りで見つめ直す事が大切なのです。
そのタイミングとしてふさわしいのがお盆やお彼岸なのです。

 

故人やご先祖様と同じ精進料理をいただく事によって再度食の大切さと感謝の心を持つことが大切なのだと思います。

 

お米一つとってもそうです。このお米は店で買ったものですが、誰がその店に納入した?誰が袋詰めを?誰が米を作った?誰が米を品種改良して美味しくなった?誰が米作りを始めた?考え始めると太古の昔までさかのぼってしまいますが、その食材が何故目の前にあるのか、それをありがたくいかに調理して食べるのか考えさせてくれるのが精進料理なのです。

まとめ

精進料理は本来仏門修行の際の食事ではありましたが、現代人の乱れた食生活を正してくれる物なのです。
今度のお盆から一品でもいいので是非作ってみてはいかがでしょうか?

 

私も昔は精進料理なんてジジクサ!ちっとも美味しくない!と思っていましたが、歳をとるたび考え方も変わって来るものです。

 

「あれ?美味しい。量も少ないと思っていたけど素材をかみしめゆっくりと食べてみれば意外と満腹感もある」
きっとそう思うのは私だけではないはずです。

 

以上がこの記事で伝えたかった事となります。

 

最後までご覧いただきありがとうございました。

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