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墓石目地セルフ作業失敗にみる正しい修理方法の6つのコツとは?
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お墓参りにいく度、気になる所といったら、石と石の間にある隙間の目地なのではないでしょう。
取れていたり、外れかかっていたり、気になって、いつかは修理しなくてはと思っていませんか?
お墓の目地修理ってどうやるの?
素人でもできるものなの?
準備する道具は?
など気になる所ですよね。
この記事
墓石目地セルフ作業失敗にみる正しい修理方法の5つのコツとは?
の記事をご覧いただきありがとうございます。
管理人で現役石屋のセイクredです。
この記事では
目地とは
素人作業の失敗例
失敗の原因
目地直しに必要な道具
プロの施行例
正しい目地修理の手順
上手に仕上げる6つのコツ
以上の内容となっております。
これから目地直しを考えている方は是非参考にしていただければと思います。
目地とは
墓石の目地は石と石をつなぐ接着剤の役目と目地の中に水を入れない為の防水の二つの役目があります。
この二つの役目の意味を理解していないと、自分で作業してもなんの意味もなくなってしまいます。
素人作業の失敗例
失敗の原因
- 古い目地を取っていない(A)(B)(C)
- マスキングテープを使っていない(B)(C)
- ヘラや指などで伸ばしていない(C)
上記の施工では目地の役割である接着と防水どちらの効果も満たしていませんので、
残念ながら
やっても無意味な作業となっています。
見た目汚くなっており、逆効果です。
目地直しに必要な道具
- コーキング材
- コーキングガン
- マスキングテープ
- ヘラ
- タガネ
- マンガや雑誌
- ハケ
- 雑巾
などがあればいいでしょう。
今は便利な時代ですね、この様なセットが販売されています。
このセットにタガネとハケと雑誌を用意すれば大体オッケーです。
雑誌は休憩中に読むわけではありません。
コーキング材が付いた剥がしたマスキングテープをくっつける時やヘラや指で伸ばしたコーキング材は、雑誌が一番拭き取り易くて便利なのです。
ティッシュなどで代用していたら何枚あっても足りませんからね。
プロの施工例
正しい目地修理の手順
- 古い目地を全てキレイに取り去る
- 目地間のゴミ、水分を取る
- マスキングテープをまっすぐ貼る
- コーキング材注入
- ヘラや指で伸ばす
上手に仕上げる6つのコツ
コーキング材は墓石専用以外使わない
セルフ作業を行っている方の墓所を拝見いたしますと、明らかに墓石用ではない物を使用されています。
おそらく、浴室用などで余ったコーキング材を使用している事が多いようです。
年月と共にガピガピになっており、汚くなっています。
墓石は屋外施設で風雨や紫外線、強烈な夏の日差しで熱せられた墓石は相当な温度に達します。
したがってコーキング材は必ず墓石専用のものを使用する事が大事です。
又、墓石専用以外のコーキング材を使いますとシミなどの原因ともなります。
古い目地を出来るだけ取る
セルフ目地修理されている方はほぼこの作業をしていません。
目地は石材と石材を接着させる働きがあるのですが、古い目地が残っていてはその効果が半減してしまいます。出来るだけ古い目地を取りコーキング材を注入することで接着能力が上がり、目地のもう一つの役目である水の侵入を防ぐのです。
一日で全て終わらせようと思わない
慣れている石屋であれば手際よく作業を進める事ができるでしょうが、初めてや慣れていない方ならば時間がかかって当然です。
そこで一日で全てを終わらそうとせずに二日に分けて考えた方が良いでしょう。
何故なら古い目地を取ることは非常に時間のかかることになるからです。
コンクリート目地は簡単にぽろっと取れる場合もありますが、中にはがっちりくっついていて取れない場合もあります。
この古い目地をタガネなどの工具で取ることになるのですが、慎重に行わないと欠ける場合もありますのでこの作業が一番時間がかかります。
慣れていない方はこの作業だけで1日位かかってしまいます。
その為、ここまでの作業を一日、後の工程を一日と分けて考えるのがいいのです。
それを一日で終わらせようとするから、
古い目地を取らない
古い目地が邪魔で接着能力がない
防水効果もない
せっかく作業しても意味がない
となってしまうのです。
目地間の水分は必ず取る
据え直し(墓石部を一旦外してから積み直すこと)の場合は石と石の間の面のほこりやごみ、水分をキレイに拭き取ってからボンドを付け据え直しますが、目地直しの場合はそこまでできません。
プロは古い目地を取った後コンプレッサーで目地間のごみやほこり、水分を飛ばしてからコーキング作業します。
しかしそんなコンプレッサーなど素人作業ではありませんので、出来るだけ晴天が続いた日を選ぶ事が大事になります。
目地がないと雨などの水分が目地の奥まで入り込んでしまうので、雨上がりの日などは拭いても拭いても奥から水分が出てくることもあります。
晴天が続いた後は目地間に入り込んだ水分も蒸発しますので、晴天が続いた後が作業におすすめです。
コーキングはケチらず奥まで押し込む
コーキング材は一本使い切るようにしてください。
残しても次に使う時にはおそらく硬化してしまい使えなくなっています。
コーキング材を出来るだけ奥に届け接着能力を高めるよう注入します。
と言っても最初は加減がわからないと思いますので、最初は外柵の目立たない部位でテストしてみてから、まずは石塔から仕上げるのがベストです。
外柵から始めると、お石塔の目地の途中でコーキング材切れになる場合もあるのでご注意を。
最大のキモはなびり方
このコーキングの伸ばし方が一番難しく、大事なポイントとなります。
私どもは伸ばすことを
なびる
と言いますが、地方によっては通じない可能性もありますので、
伸ばす
で説明します。
マスキングの上からコーキングを注入し、ヘラや指で伸ばすのですが、伸ばし方は一辺の端から均等な力で端まで止めずに伸ばします。
この伸ばす回数は最大でも一辺2回までにしましょう。
それがキレイに仕上げるコツになります。
又、時間が経った後修正しようとしても、コーキング材の硬化ははじまっているので、仕上がりが悪くなり失敗となりますので、
2回でビシッと仕上げるようにするのがコツです。
マスキングテープを慎重に外していけばプロも真っ青なキレイな仕上がりになっているはずです。
注意
キレイにできたからといってすぐに触らないでください(笑)。
又、春など強風が吹く季節は砂やほこりが硬化し始めた目地にくっつき取れなくなりますので風が強い日は作業しないようしましょう。
穏やかな天候の時を選びましょう。
まとめ
なんの作業でもある程度の慣れは必要ですが、
- 古い目地を取る
- マスキングテープを貼る
- ヘラや指で伸ばす
を守ればある程度はキレイに仕上がるはずですので、是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
御先祖様もきっと喜んでくれると思いますよ。
そしてもう一つ大事なことは作業の際の服装です。
マスキングテープを外す際、テープがひらひらし、服についてしまう場合がありますので、必ず汚れてもいい服装で作業を行ってください。
そして作業終了後は必ず誰かに見てもらって、コーキング材が付着していないか全身確認しましょう。
もし服に付いたコーキング材が車のシートにでもついてしまったら、もう取れなくなってしまいます。
以上がこの記事で伝えたかった事となります。
最後までご覧いただき誠にありがとうございました。
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